研究内容(600文字)
私は光学材料の分野で液相レーザーアブレーション法によるペロブスカイトナノ粒子の作製というテーマで研究を行っています。ペロブスカイトは次世代の太陽電池の材料として大きな注目を集めており、その優れた光学特性から、LEDやディスプレイの材料としても広く応用が期待されています。先行研究では、様々な種類や大きさのペロブスカイトナノ粒子が合成されてきましたが、合成方法が複雑であることや、合成した粒子の収集率が低いなどの課題がありました。デバイスへの応用には、より簡便で安価な方法で、ナノ粒子を大量に得られることが求められます。そこで私は、溶媒中の大きなペロブスカイト結晶に対してレーザーを照射するという方法でナノ粒子の作製を試みています。この方法は、化学的合成法よりも簡単であり、生成した粒子が溶媒中にすべて留まり粒子の回収率が高いというメリットがあります。有機配位子を加えてレーザー照射を行うと、照射前のペロブスカイト結晶とは異なる、有機配位子が組み込まれた構造のペロブスカイトの微粒子が生成されることが分かりました。今後は、有機配位子の種類を変更した条件で配位子の種類と生成物の関係について研究したいと考えています。有機配位子の種類を変更するだけで様々な種類のペロブスカイトを合成できれば、より広い範囲への応用が可能となり、社会のエネルギー問題の解決や、高性能の発光デバイスの開発に貢献できると考えます。
自己PR(400文字)
私の強みは、継続力と周りを巻き込む力です。私は幼少期からずっと水泳を続けています。大会に出て記録を更新するために日々厳しい練習に打ち込んできました。自分の泳ぎを撮影して、速い選手の泳ぎと見比べ、修正する作業を繰り返すことで、着実に自己ベストを更新しています。部活動では、練習の参加人数が少ない時や、部員のやる気がない時もあります。それに対して練習中の積極的な声出しや、普段とは違った練習メニューの組み立てなどを行い、全員の士気が上がるように努力をしてきました。さらに、大会にリレーメンバーとして出場することで、責任感や楽しさを感じ、自分自身のやる気も高く維持することを心がけています。研究室では積極的に研究を行い、失敗の要因を突き止め、先行研究と比較して試行錯誤することで、新たな発見があり、その成果を学会で発表する予定です。これらの強みを生かし、品質の改善や効率化などの課題に尽力したい思います。
志望理由および学びたい事(600文字)
私が貴社のインターンシップへの参加を志望した理由は、将来、化学系の材料メーカーで働きたいと考えており、国内最大規模の貴社の生産工程や技術開発を学びたいと思ったからです。私は、大学で金属材料や、半導体材料について学んだことで、社会をより快適にする材料の開発に興味を持ち、材料メーカーで働きたいと思うようになりました。さらに、卒業研究で有機半導体について研究し、エネルギー変換材料に対して強く興味を持っています。また、社会のエネルギー問題に貢献したいと考えており、今後は水素利用の拡大が予想されるため、水素製造工程にかかわれるコースへの参加を特に希望しました。貴社は、人工光合成プロジェクトの展開や、「中部圏水素利用協議会」への参加もしており、数ある企業の中でも水素社会の実現に向けて注力している企業であるので、インターンシップを通して、材料の知識だけでなく、製造工程や製造技術に関する知識も広く身につけたいと思っています。現場でのコストダウンや安全性、品質の向上などの課題への対策や考え方を学び、それを他の様々な事業分野にも役立てられるような人材に成長したいです。また、現場の雰囲気を体験し、社員の方々とお話をさせていただくことで、自分が将来、どのような環境で、どのような仕事をしていくかというビジョンをより明確にしたいと考えています。これらを目的としてインターンシップへの参加を志望します。