メーカー業界を徹底解説
就活人気ランキングでも毎年上位にランクインするメーカー業界。キャリタスが発表する人気企業ランキングTop10には3社がランクインしています。
人気業界の選考倍率は非常に高く、数百倍を超える企業も存在するようです。
内定者によれば、選考を勝ち抜くためには「業界・企業研究」が非常に重要になるとのこと。
そこで本記事では、 ・そもそもメーカーとは? ・メーカー業界にはどのような企業があるのか ・メーカー業界の仕事 などについて紹介します。
是非参考にしてみてくださいね。
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メーカーとは何か
メーカーとは素材や自動車、私たちが日常で使う消費財などあらゆるモノを作る企業のことです。 製造業とも呼ばれており、日本の国内総生産の3割を占める基幹産業です。
毎年就活生にも非常に人気の業界で、自動車メーカー、食品メーカー、消費財メーカーなどはランキングの上位にランクインしています。
その人気の要因はさまざまで、ホワイト企業のイメージや規模の大きさ、企業ブランドなどを想起する人が多いのではないでしょうか。
中でも、メーカー業界だからこその特徴を三つご紹介します。
「GDPの2割を占める」 日本がどれほど利益を得ることができたかを示すGDP。そのうちの30%を占めるのがこのメーカー(製造業)です。
日本のGDPは2019年時点で536兆円。そのうちの30%ですから、約160兆円をメーカーが生み出していることになります。(参照:経済産業省資料)
「日本の文化や産業を支え続けてきた」 メーカーと言えば「日本のモノづくり」として日本の文化・産業を支え続けています。世界的にも高品質なジャパンメイドの製品は非常に人気を博しています。
平成元年の世界時価総額ランキングTOP50では、日本のメーカーが10社ランクインしており、世界的にも日本の製造業が評価されていたことがわかります。
「イノベーション力」 日本のメーカー企業は世界に誇るイノベーション力を持っています。自社でイノベーションをどれだけ起こしているかを示す一つの指標「特許出願数」。
世界知的所有権期間が発表した、企業別世界の特許出願数ランキングでは三菱電機が2位、ソニーが13位となったことに加えて、TOP50位には12のメーカー企業がランクインしています。
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メーカーには数多くの種類が。企業例とともに紹介
メーカー業界は非常に大きく、いくつかの種類に分類することができます。 メーカー業界の構造は以下の通りです。
<化学・繊維・素材メーカー> 製造する際に化学反応を利用するメーカーを指します。
化粧品、医薬品、洗剤、洋服、プラスチックなど、金属でない物をつくり、販売しています。
旭化成や花王などの総合化学メーカーと呼ばれるものは、材料から製品までを一貫して製造しています。
「企業の代表例」 ・三菱ケミカルHD ・住友化学 ・富士フイルムHD ・旭化成 ・三井化学 ・信越化学工業 ・花王
<食品・飲料メーカー> 菓子、乾燥めん、レトルト、冷凍食品などの加工食品、清涼飲料水やアルコール類、調味料や小麦粉などの食品原料などを製造している企業です。
過去11年間で業界規模は増加し続けています。
「企業の代表例」 ・サントリー ・キリン ・アサヒビール ・カゴメ ・ロッテ ・明治 ・味の素
<自動車メーカー> 自動車やバイク、トラックなどの完成車を製造する企業。
部品メーカーから自動車部品を調達し、完成車に組み立てています。
自動車メーカーが発注している部品メーカーは2,000社以上で、大きな雇用を生み出している。近年100年に一度の変革期と言われ、MaaSやCASEなど情報テクノロジーを取り入れた新しい取り組みに挑戦している。 大きな資金を使って、新しい領域に挑戦したいあなたにはおすすめの業界と言える。
「企業の代表例」 ・トヨタ自動車 ・日産 ・本田技研工業 ・マツダ ・SUBARU
<消費財メーカー> 個人や家庭が使用したり消費したりする物を製造する企業のこと。
具体的には食品、衣料品、生活雑貨、家電、自動車などを製造する企業。様々な職種があ理ますが、特にマーケティング職が人気です。
総合メーカーは製造から販売までを一手に行う。
「企業の代表例」 ・花王 ・資生堂 ・ユニチャーム ・ライオン ・日本食研 ・クラシエ
<住宅メーカー> 自社で生産設備を持ち、住宅の企画、資材の製造から建築、住居の販売までを担うメーカー。
化学メーカー・電機メーカー、自動車メーカーの一部門として設立されたケースや住宅販売を目的に設立されたケーズなどがあります。
「企業の代表例」 ・積水ハウス ・ダイワハウス ・住友林業 ・セキスイハイム ・パナソニックホームズ
メーカー業界の仕事内容とは
メーカー業界の一般的な仕事の流れ
<営業> 各企業のサービスをクライアントに提案・販売します。基本的に他の業界の営業担当者と仕事内容は変わりません。
有形商材であるため、自社商品の魅力を深く理解し、いかに取引先のニーズに応えることができるかを伝えることが重要になります。
<研究・開発> 新たな製品を生み出すための技術研究や既存製品の改良を行います。素材メーカーや自社生産メーカーなどの川上メーカーでは、新素材の開発などの基礎研究を行っています。世にない新しい物を生み出すことができるのがこの職種の魅力です。
<企画> 市場ニーズに適した製品の方針やコンセプトを決定し、実際に販売するための下準備や販売戦略などを策定します。
市場のニーズを分析し、新製品の方針やコンセプトの設計、既存製品の改善戦略などを作ります。素材や部品の調達から、試作や開発、販売戦略までを担うこともあります。
<生産管理> 製品の製造を効率、安全性などの観点から最適化し、コストと品質を両立できるように管理します。
どれだけ良い研究や製品設計ができても、実際に具現化できなければ役に立ちません、研究者や企画者の思いを形にできる仕事です。
<品質管理> 顧客が求める品質になっているかを分析・判定をしたり、クレームが起こってしまった際の法令対応などを行います。
部品メーカーや素材メーカーの場合、品質に問題があれば完成したすべての車に問題が起こってしまいます。命に関わる自動車の安心・安全を守っている仕事です。
<製造> 生産ラインで実際にモノづくりを行います。工具を使って溶接などを行ったり、出来上がった製品を検品するといった仕事があります。中には高い専門性が必要な仕事もあります。
<販売促進> 実際に出来上がった製品をたくさんのクライアントや個人に購入してもらえるように広報や宣伝などを行います。広告代理店と協業してCMを作成したり、キャンペーンなどを行うなど、その業務の幅広いです。
大変革期のメーカー業界。今後の動向は?
ここまでで、メーカー業界の構造や職種についてお伝えしてきました。 企業研究でもう一つ重要なのは、業界の今後の動向を把握しておくこと。
新卒採用では多くの企業が、入社後10年20年という長いスパンで活躍する人材が求められています。
そのため、企業が求める人材象は、企業の中長期的な事業戦略や業界トレンド、今後の動きなどから、定義されることが多いです。
このことから、業界全体の動きを把握することで、企業の事業戦略、求められる人材像を理解することができます。
そして、求める人材象を理解することで、志望動機やガクチカで効果的にアピールすることが可能になるのです。
ここでは、3つのキーワードを基にメーカー業界の今後を解説します。
<ただのモノづくりではなく、サービスの提供を付加> 従来のメーカーが担ってきた「モノづくり」だけでなく、それに関連したサービスの提供を付加することで、モノの価値の向上を図る動きが加速しています。
世界的に有名な自動車メーカー、テスラは自動車にソフトウェアという概念をつけて、地図やエージェントソフトなどをアップデートしてるようにしています。
ダイキン工業では、IoTやAIの技術を活用し、オフィスでの照明や匂いなどが個人の快適性にどのような影響を与えているかを分析。
単なる空調機メーカーではなく「働きやすいオフィス」に向けたソリューションを提供する会社になることを目指しています。
こういった動きの要因は、「IT化の進展によるモノづくりへのハードルの低下」「ITの浸透・定着による消費者の生活スタイルの変化」の二つにあります。
IT化の進展が進むと、効率的な生産スタイルや、改善スピードの向上などにより、後発企業でもハイテク製品などが制作できるようになります。
今まで、「ハイテク」で「機能性の高い」モノは作ることが難しく、その技術を極めたものが一人勝ちしていたが、IT化によりそういった商品も低価格勝負になってしまっています。
また、消費者の生活スタイルの変化にも影響を受けています。
近年、インターネットを利用した生活は当たり前となり、スマートフォンなどのデバイスは欠かせないモノとなりました。
インターネットを使うことは消費者の中では「当たり前」であり、対応していないものは「不便」とみなされてしまいます。
こういった流れの中で、モノ自体のクオリティを上げることはもちろんだが、モノにサービスを付加し、価値を向上させるという動きが出ています。
<大企業とスタートアップの連携> 大企業が技術革新や事業モデルの開発を図るために、ベンチャー企業と連携する動きが活発になっています。
背景には、多様化する顧客ニーズ、開発要求スピードの高まりや複数の専門領域を横断する開発などといった状況の中で、大企業のリソースのみでは新規事業を行うことが難しくなっているという現状があります。
例えば、パナソニックやトヨタ自動車、ソニーなどは自社で完全出資した投資ファンドを設立。
3Dプリンタ、IoTや自動運転などの領域で高い専門性を発揮するベンチャー企業に出資し、連携を図っています。
<人生100 年時代の新市場の開拓 > 日本は、世界の先頭を切って高齢化社会に突入しており、2007年には国連の定義する「超高齢化社会」に到達しています。
2015年に50歳だった人の10%は100歳まで生きるという統計もあり、日本の平均寿命は今後も伸びていく予想がされています。
これにより、新しい市場やイノベーションが生まれている。遠隔医療サービスや自動運転車、介護施設でのロボット活用などサービスの種類は多岐にわたります。
さらには、「大人のバイク」「大人のビール」「大人旅」などといった「大人〇〇」という新しいカテゴリーが生まれたりと、50歳以上の消費者をターゲットにしたサービスも生まれています。
メーカー業界の中でも人気のある、自動車メーカーでも現在は「100年に一度の大変革期」と呼ばれており、今までにない大規模な変革が起こることが考えられます。
企業研究を深める上で、最新の情報を常に獲得できるようにアンテナを張り巡らせておきましょう。 (参照:株式会社 東レ経営研究所「TBR産業経済の論点」)
メーカー業界の内定を獲得するためには
いかがでしたでしょうか。本記事では、メーカー業界の基礎的な内容を紹介しました。 しかし、人気企業の選考を突破するためには、企業に合わせた研究が非常に重要になります。
メーカー業界の内定者は、選考対策として数多くのOBや社員から情報を獲得し、研究を進めていったようです。
しかし、OBを探すのも大変。いざOB訪問ができたとしても、具体的に何を聞けばいいのかわからない。
そういった方は多いのではないでしょうか。
そこでen-courageでは、日系大手企業や外資系企業、メガベンチャーなど幅広い企業に内定をしている先輩が1対1であなたの就活をサポートします。
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是非活用してみてくださいね。
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