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有名企業人事が選ぶ 最強の自己PR10選(2021年版)

本記事では、人材業界のキャリアアドバイザリーと大手企業の人事部につとめる3人の監修のもと、多くのESのなかでも選考官の目に留まる「最強の自己PR」文のコツを紹介します。

はじめに

ESにおける鬼門のひとつ、「自己PR」。企業によっては、テキストを長めに設定したり、大きな空欄を設けて、写真やイラストを使った表現を求めることもあります。 もっともオリジナリティとクリエイティビティが必要な箇所で、ESを書く際に自己PRの内容に迷う人も多いでしょう。

本記事では、実際に多くのESを読む立場にある、大手企業人事部の社員2人と、有名人材業界でキャリアアドバイザーを務める方に監修をお願いして、選考官がついハッとして会いたくなる「最強の自己PR」の書き方を紹介します。

21卒の先輩たちの高評価ESを10個引用するので、細かなストーリーや言い回しの作り方も参考にできますよ!

選考官はここを見ている! 良い自己PRのポイント

特別公開! 先輩たちの最強の自己PR10選

ここからは、人事部のYさんTさんと、キャリアアドバイザーのAさんのコメントを踏まえて、21卒の先輩たちの実際のESを紹介します。 参考にしたい表現やハッとするアピールが満載。ぜひ、ご自身のESを推敲するのに使ってください。

私の強みは、改善意欲と行動力です。 私は旅団体で集客チームに所属しており、学生が旅への想いを語るコンテストの出場者数100人を達成することが仕事でした。 しかし前年のデータから出場者満足度が5点中2点と低い評価だったことを知り、数が達成できても満足度が低いのではコンテスト成功とはいえないと考えました。 そこで私は、問題の原因を団体として数達成が目標となっていたことによる、出場者へのサポートの欠如だと考えました。そのために出場者にサポートをつける発表の準備を万全にする担当者制度や、出場者同士が情報交換できる出場者交流会を企画しました。 以上により、今年度の出場者113人の満足度平均は3.9点となりました。

私は研究において教授の指示どおりに研究を進めるのではなく、自ら考え主体的に取り組むことを心がけていました。副専攻プログラムの受講や検定の取得を通じて専門外の知識を積極的に取り入れ、教授と議論を重ねる中でより良い手法を確立することができました。 技術革新の波の周期が短くなった現代においても様々な知見を取り入れ、多くの人と議論を重ねる中で、業界間のシナジーを生むようなシステムを設計したいと考えています。

私の強みは「周りを巻き込み新しいことに挑戦する行動力」です。 経験したことのないフルマラソンを大人数で完走してみたいという好奇心から、研究室の有志を誘いマラソン部を結成しました。しかし、結成当初は中々練習を始められない人が多かったです。それどころか、練習した人を冷やかすような雰囲気さえありました。 ただ、有志を募った以上本当にやる気がない人はいないはずです。問題の原因は、自信のなさと完走できなかった時の言い訳作りだと考えました。 そこで、まずは練習を始めるきっかけが必要と考えました。それまでは練習を各々に任せていましたが、週1回の練習会を開催し、練習をする口実と機会を作りました。ただし、練習は習慣にならなければ意味がありません。 私が大学受験のときにアプリで勉強量を競い合いモチベーションにしていた経験から、マラソン部にも練習状況共有アプリを導入しました。これにより、競争心と焦燥感を駆り立てることができました。それでも練習を休みがちな人には、一緒に走ろうと連れ出しました。 その結果、お互いに練習量を競い合える雰囲気ができ、本番ではマラソン部全員で完走することができました。最終走者がゴールし、全員でハイタッチした時の感動は忘れられません。 自分が主体となって周りを動かしたこの経験から、周りを巻き込み新しいことに挑戦する行動力を得ました。

私の強みは視野を広く持つことで効率的に行動できることです。 それは3年間のガソリンスタンドでのアルバイトで培われました。そこは卸売の会社が密集している場所にあり、急ぎの方が多く、いかに迅速で、お客様に気分よく帰ってもらえるかが課題となります。 私は、優先順位を決めて行動することに加えて、車の油種を覚え、素早い給油ができるように意識しましました。また、汚れている車に対しては洗車を勧めるなど、お客様の要望になりうることを察して自ら提案することも心がけました。 この意識を評価され、時給を250円上げてもらうことができました。このように、私は広い視野を持つことで物事を効率的に進めることができます。

私は、組織の先頭に立つリーダーのサポートをすることができます。これまで大学生協の学生組織、防災関係の学生団体、ゼミの活動など、様々な組織でその経験をしてきました。 高校時代は、部活動で主将をしていました。しかし、チームを引っ張る難しさを痛感し、1人で考え込むことが多くありました。そんな中で一緒になって悩み、考えてくれるチームメイトの存在は心強く、複数人で考えるほうが目の前の課題についてより深く考えることができると学びました。 この経験から、リーダーをサポートする人がとても重要だと考えました。 大学では、所属した組織の中でリーダーと積極的にコミュニケーションを取り、考えや悩みを聞き出した上で客観的なアドバイスをしました。その結果、どの組織のリーダーからも最後には「あなたが居てくれて本当に助かった」と言ってもらいました。組織のリーダーと同じ土俵に立ち、一番のサポート役になれることが私の強みです。

私の強みは「提案力」です。この強みを発揮した場面は、ゼミでの研究活動です。 グループ研究として、高島屋におけるインバウンドの消費動向の調査を行いました。そこで様々な提案を行い、中でもグループの評価に大きく貢献したのは二点です。 (1)聞き取り調査の実施:調査のため、高島屋の免税カウンターと周辺のホテルにアンケートを設置しました。 しかし回収率が非常に低かったため、私はアンケートを設置した場所で聞き取り調査を併せて行うことを提案しました。その結果、分析に十分な数を回収することができました。 (2)インバウンドを取り込むための戦略の立案:私はインバウンド誘致に成功した日本各地のイベントや企業戦略についても調査し、その結果から高島屋における戦略を立てることを提案しました。 この戦略は高島屋に高く評価され、来年度に実施される予定です。この「提案力」を活かし、患者様それぞれに最適な使用提案や情報提供をします。

私は、感謝されることが原動力です。感謝されるために、人の役に立つ行動をしようと思います。例えば、大学の駅伝大会の運営をしていたときのことです。閉会式が始まる15分ほど前、隣の中学校から無線マイクを使わないでという連絡、区間賞の算定が遅れている等のアクシデントが多く飛び込んできました。 そこで私は、参加者に準備が遅れている説明をし、他の役員にマイクの準備をお願いし、別の役員に閉会式の流れを伝え、いつでも閉会式が始められるようにしました。後から責任者にお礼を言われ、頑張って良かったと思いました。 このような行動がとれたのは日頃から組織で動くときは誰が何をしているか把握するよう心がけていたからです。不測の事態が起こっても自分から働きかけ、感謝されることが何よりも気持ちが良く、私のやりがいとなります。これは何に対しても変わらないやりがいです。人のために動き、人に感謝され、信頼される人であり続けます。

私を知るための重要なキーワードは「人のため」と「フットワークの軽さ」の二つです。 まず、「人のため」についてです。自分のために何かをするということよりも人のために何かをするという方が自分のモチベーションにつながります。 そのため、高校までやっていたサッカーではディフェンダーとして守りに徹し、味方の攻撃の機会を作るようにしていました。大学に入ってからは人間学群大学説明会の副責任者として、筑波大学の人間学群に興味を持ってくれた高校生のために最高の説明会を作り上げようと幹部の人たちや先生方、職員さんたちと一緒に働きました。 次に、「フットワークの軽さ」についてです。私は行動するハードルをなるべく低くするようにしています。昨年の春休みには一人で広島へ旅行しに行きました。現地ではゲストハウスに宿泊し、現地の人や海外の人といろいろな話をしました。また、出先でも自分から話しかけ、よりディープな体験をすることができて強く思い出に残っています。

私の強みは、積極性と行動力です。 私は将来、開発力を身につけて海外でも通用するエンジニアになりたいと考え、iOS・Webアプリケーションの開発を軸に、プログラミングコンテストへの参加やタイの大学生との共同研究、開発インターンシップなど、積極的に活動をしてきました。 その中でも2018年に参加した芝浦Global PLBは自分の中でとても良い経験になりました。 PBLでは10日間の中で、インドネシア、タイ、イランの学生と5人のチームを組み、「2020年のオリンピックの際に起こるであろう問題を解決するためのプロダクト」を提案しました。 全員が初対面のチームで、10日間のうちに課題の設定・解決方法の提案・モックアップの作成・ビジネスモデルの構築まで行うのは、非常に大変でした。 特に、アイデア出しの段階では、主張がはっきりしていて英語の得意な外国人が各々の意見を自由に語り、議論がうまくまとまりそうにありませんでした。 そこで、自分が日本人の目線からの意見や、はっきり実現できないものに関して意見を述べることで、議論をまとめることができました。その後は、モックアップの作成を担当し、チームを支えました。結果としては、参加12チーム中1位を獲得することができました。 この経験は、将来自分が色んなチームに入って仕事をしてみたいという思いに繋がりました。その後のチーム開発でも、この経験で学んだ積極性が役に立ったと思います。 貴社に採用された暁には、積極的に新しいことにチャレンジしていく姿勢を持ち続け、貴社のサービス開発に積極的に取り組みたいと思います。

私の長所は誰とでも打ち解けられることです。 この長所が活きたのは、大学生になってから行った留学の時です。日本人が少なく、言葉が通じにくい中で私が心がけたのは常に笑顔でいることです。笑顔でいることで良い雰囲気が自然と作られ、現地の学生の集まりに呼ばれるようになり、1ヶ月という短い滞在の中で非常に濃い人間関係を築くことができました。 また、行きたいところがあるから一緒に来てほしいと能動的に行動することで、その繋がりはより強いものになり、今でも連絡を取り合う仲です。笑顔などといった基本的なことを大切にし、能動的に動くことは人間関係を築く以外でも重要なことだと考えます。