日研トータルソーシングの新卒採用
－－日研トータルソーシングの事業内容について教えてください。
（松井さん）日研トータルソーシングは総合人材サービス業として、創業40年を超える歴史の中で、国内約4000社以上の主要メーカーの生産現場にスタッフを派遣し日本の『ものづくリ』に貢献している会社です。
総合職は現場で働く派遣スタッフのサポートをするのがメインの仕事です。弊社は働く人のキャリアアップを積極的に応援しておりますので、派遣スタッフが資格をとってキャリアアップをしていくことのサポートや求職者の面接、既存取引先への営業などを担当してもらいます。
－－日研トータルソーシングで働く魅力を教えてください。
（荒井さん）人と深く関わる仕事であって、自分の関わる人の変化を見て、可能性に触れられる仕事です。人ってここまで変われるんだ、という感覚が得られるのがこの仕事で働く魅力だと思います。また、多くのスタッフから感謝される仕事でもあります。
派遣会社は元々働きたい人と職業を結びつけるマッチングの仕事ですが、最近は教育・キャリアコンサルティングも不可欠だと感じています。派遣スタッフの中には、自分の強みを分かっていなく、目標を持てない人もいます。そんななかで、求職者の要望を聞きながらやりたい仕事や目標を見つけてらえるよう、スタッフに寄り添い教育や面談等サポートをします。
やりたい仕事を見つけること自体、すごい変化なんです。そこに立ち会えるのがすごくいいなと思いますし、やりがいだと感じています。そして、この会社に入社してからより、この仕事は社会にとって必要な職業だと思うようになりました。
－－人の人生の背中を押す仕事なんですね。
（荒井さん）押すというと少し偉そうですが、私たちは伴走・寄り添うくらいの気持ちでいます。強みを引き出す事が、私達の仕事であり喜びです。人が成長して幸せになって、感謝してもらえる、身近でこのプロセスに関われることがやりがいに繋がります。
仕事への向き合い方、やりがい
－－仕事のやりがいについて教えてください。
（荒井さん）弊社の場合実力主義で、成果をあげれば年功序列関係なく一気にポジションを与えられることがあります。私も40歳で中途入社しましたが、早い段階でチャンスを与えてもらえたと感じています。
理由としては、能力評価・職務遂行能力・ヒューマンスキル・成果評価と他社と同じ評価制度があるなかで、弊社には抜擢人事が存在するからです。数字・評価点では分からない部分を、感覚的に評価されるということがあります。
新卒で入社される方の中に、一気に上がってくる人材が出て来てくれるといいなと思っています。
－－入社後に感じたギャップがあれば教えてください。
（荒井さん）ある程度覚悟して入社していたが、予想以上に忙しかったし大変だったことです。人と接する仕事はある程度想像できる部分もあるが、難しく、ディープな関わり方になるとメンタル的に大変でした。相手の気持ちを受け取りすぎたり、セルフコントロールできないとやっていけない仕事だと思います。
また、入社前とイメージが違ったのは、この仕事が実は知的な仕事だということ。コミュニケーションでなんとかなると思っていましたが、派遣業界ほど法律に詳しくないといけないことを、想像していませんでした。
労働基準法・派遣法など全てを理解していないと、足元を掬われる業界ですし、スタッフを管理するステージに上がれないんです。スタッフからの質問で「給与明細の雇用保険料ってなんですか」「今辞めたら失業給付金もらえますか」などの簡単な質問にも、最初は答えられませんでした。
他にも衛生管理者という国家資格も取らないといけないという部分も、全く予想していませんでした。この辺りは大手メーカーの人事労務担当者も知らないことが多く、しっかりと話ができると信頼される部分でもあります。ビジネスの根幹とスタッフを支えるためにはシビアに努力しないといけない仕事でもあります。
－－そこまで自己研鑽を頑張れたのはなぜですか？
（荒井さん）上にものすごいスピードで上がっていく先輩を見ていたので、自分もそうなれるのではと思いました。
知識レベルにおいても全ての人が全ての知識を持っているわけではないので、自分が勉強することによって、社内のなかで競争力をもつ事が分かっていたため、努力のしがいがありました。
また社内に切磋琢磨する仲間が多く、競争社会があるので頑張ろうと思えました。
我々の頃は新入社員を採用しておらず自己研鑽がメインでしたが、新卒社員にはしっかりサポートしてあげたいと思っています。主任職になるくらいまでは、自己研鑽のみでなくしっかりと知識を教えてあげ、色んなキャリアを経験してから、自分自身にあったキャリアを選択して貰いたいと思っています。
－－上にものすごいスピードで上がっていった先輩はどんな人ですか？
（荒井さん）天才的でものすごい優秀、人間的にも魅力のある先輩ですが、私と正反対なので、そうなりたいとは思わない先輩です。先輩に勝てないことは分かりきっていたので、私はその先輩の苦手な部分を強くしようと思い、法律面の勉強をしたという背景があります。
その先輩のサポートができるよう、頼られる存在になろうと頑張った所、結果として役職を上げてもらうことができました。トラブルから最優先で動くことは、この先輩から学んだ部分です。
誰と、どう働くか
－－日研トータルソーシングの働く環境について教えてください。
（松井さん）上司が、部下のことを一人一人見てくれていると感じます。社内の雰囲気もとてもいいですし、上司や役員との距離も近く、働きやすい環境になるよう配慮してくれていると感じます。人材派遣のビジネスだからこそ、従業員への配慮がある会社です。役員も全員元々はスタッフのサポートをしていたので、社員にも同じように接してくれます。
（荒井さん）弊社の専務に関しては、現場で働く派遣スタッフからの叩き上げできているため、全ての階層の気持ちが分かる方です。現社長は4代目ですが、創業社長の頃から働いていて「従業員は我々の命である」という創業社長の言葉を、かなり強く継承しています。創業社長の話を今でも聞かされますが、忘年会などでは、普通の会社だと社員が社長にお酒を継ぎにいくと思うんですが、弊社の創業社長は、自ら社員の机を回っていたそうです。無礼講で構わないと言ってくれる社長です。
－－日研トータルソーシングで活躍しているのはどのような人材ですか？
（荒井さん）弊社で活躍する人材の共通点は3つあります。
1つ目は、素直な人です。これをやったほうがいいよというアドバイスを素直に受け入れる人は活躍していて、頭でっかちな人はそうではないと感じています。考えすぎて近道を探そうとする人は、意外と遠回りしてしまっているからです。
2つ目は、環境に文句を言わない人です。もっといい現場を持っていれば、上司がこうならではなく、自分が与えられたポジションと役割のなかで、最大限ポジティブに考えられる人は活躍しています。
3つ目は、めんどくさいと思うことをすぐやろうと思える人。面倒なことは後回しにしがちですが、自分から面倒なことでも探してやっていく人は伸びしろがあると感じています。
（松井さん）私は、基本的なことをできる人だと思います。スタッフのサポートをしているので、時間や約束を守る、ウソをつかないなど、人として基本的なことをできる人は信頼できます。
その中でも、負けず嫌い・好奇心旺盛な人が活躍しています。気になった事をとことん突き詰められる、オタク気質のある人も多いと感じています。
（荒井さん）くだらないことに興味がわく人はいいよね。仕事柄多くのタイプの人間と会うので、人に興味を持つことはとても重要です。派遣業界ってあまりイメージがよくない中で、泥臭く人と関わっていく仕事を面白いと思えるかどうかは大切だと思います。
日研トータルソーシングからのメッセージ
－－自己アピールに迷う学生に対して、アドバイスをお願いします。
（荒井さん）これをアピールする学生が多いが、好きではないものが一つあって、「コミュニケーション力が高い」とアピールしてくる学生です。
コミュニケーション能力が高いかどうかは相手が決める部分ですので、プレゼンテーション能力と間違っているのか喋りたがりなだけだと思うんです。人事側からすると強みにも思えないし、聞き飽きています。もっとシンプルな強みをアピールしてくれたらいいと思います。
（松井さん）コミュニケーション力が高いという学生の中でも、面接で話ている時に頷きもしない学生もいます。聞く姿勢を持っている人の方がコミュニケーション能力を持っていると思うので、学生には注意をして欲しいです。
また、約束・時間を守る、ウソをつかないなどと基本的な部分が信頼関係に繋がると思っているので、ESの納期やメールの返信なども重視しています。
（荒井さん）強みはなんですかと聞かれると、私は一日も会社を休んだことはありませんと答えていました。問題解決能力、想像力など曖昧なものよりは、誰よりも爽やかに挨拶ができる・決められたことは守るなど、シンプルな強みの方が刺さります。
目障りの良い横文字を引っ張ってくるのではなくて、自分の身の周りの言葉を拾うということができる学生は、センスが良いなと思います。自己分析をしっかり行って、過去の経験などから、シンプルな強みを表現するよう意識してみて欲しいです。
－－最後に、学生に向けてのメッセージをお願いします。
（荒井さん）今日こんな学生が来たよと思わず話したくなるような、魅力的な学生に会いたいです。人間のことが好きで人間に好かれる人、そういう人に向いている仕事だと思うので、人間の魅力に溢れた方に是非やってほしい仕事です。
今の時代ネットで情報が沢山ある中で、人から得られる情報は微微たるものです。しかし、その中でも人からしか得られない情報もあると思いますので、人間としての魅力でここまできたんだ、と言えるくらいの社員が増えていって欲しいです。
（松井さん）ご時世がら難しい部分もありますが、学生時代に沢山の経験をしてから入社してきて欲しいなと思います。真面目なことだけではなく、遊びでもなんでよくて、そこから学んだことが仕事に活きてくる場面があるんです。今しか出来ないことに、全力を尽くして欲しいです。
コロナ禍で出来ることに限りはありますが、こんな事が出来ましたと見つけながら日々を楽しんで欲しいです。
－－ありがとうございました！
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