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国家公務員採用<総合職>試験の必勝法

合格者が教える公務員試験対策vol.1

はじめに

公務員になるためには、必ずパスしなければならない公務員試験。

しかし、出題範囲は膨大で、難易度も高いです。ただ、やみくもに勉強しただけでは受かることはできません。

そこで、実際に受験して合格した先輩たちの声をもとに、絶対に知っておきたい試験情報をまとめました。

とくに受験者の多い、国家公務員採用総合職・一般職・東京都庁職員採用の3つを、それぞれの記事に分けて紹介します。

本記事では、国家公務員採用総合職の採用試験に焦点を当てます。

実際の過去問や、合格した先輩からのアドバイスも掲載しているので、志望者は必読です!

※資料サイズの都合上、PCからの閲覧がオススメです※

<資料サンプル>

1.国家公務員採用<総合職>試験とは

中央省庁と、その関連施設ではたらく職員の採用試験です。

幅広い分野からたくさん出題される総合職試験は、最難関のひとつと言われています。

総合職採用の職員は、省庁の最高幹部となる場合が多く、政策の企画立案が主な仕事です。

省庁間や国をまたぐ大きな異動があり、ジェネラリスト的な力を身につけることを期待されます。

 ■区分と受験資格

院卒者・大卒程度区分ともに、受験年の4月1日時点で30歳未満であることが条件です。

年齢条件を満たしていれば学歴は関係ない場合もあり、たとえば大卒程度区分は短期大学や高校卒業でも受けることができます。

技術系区分は、行政業務全般を担う事務系区分よりも、研究や技術・理論の構築など、専門知識を活かした仕事が多くなります。

合格した先輩からのアドバイス①

「最終試験に合格すると、その年に就職しなくても就職資格は3年間有効です。また、たとえ不合格になっても、過去の結果は関係ないので、準備不足でもとにかく受験できるなら受験すべき!」(Sさん、28歳)

 ■受験者と採用人数

 ■スケジュール

年度によって実施日が大きく変わるので、人事院で発表される試験日程を必ずチェックしましょう。

※法務区分と教養区分の試験は、秋に実施されます。 ※2020年度は、新型肺炎流行の影響でスケジュールが大幅に変更となっています。

合格者は、官庁訪問をおこないます。志望する省庁を訪問して、配属のための面接を受けます。

試験合格=採用ではなく、官庁訪問で志望先の省庁に内定をもらってはじめて採用となります。

※第1クール及び第2クール(6日間)は、同一省庁への訪問は同一期間内に1回のみ。 ※2020年度は、新型肺炎流行の影響でスケジュールが大幅に変更となっています。

合格した先輩からのアドバイス②

「平均して、2〜5の省庁を併願する人が多いものの、早い日程で申し込むほど、志望度の高さをアピールできます。志望省庁には官庁訪問解禁日に訪問すべきです」(Nさん、25歳)

2.各試験区分の詳細

 ■国家公務員採用<総合職>試験 【事務系】 【院卒者】

<区分>

・行政 ・人間科学 ・法務

<資格・条件>

<試験概要>

総合職のすべての区分では、TOEFL、TOEIC、IELTS、英検(5年以内)のスコアに応じて、試験の総得点に15点または25点が加算されます。必ず提出するようにしましょう。

<加算方法>

<おすすめの対策> ・基礎能力試験は、「文章理解」「判断・数的推理」の配点が高いため、重点的に勉強すると◎。

・科目を選択できる専門試験は記述式の配点が高めです。ロジカルかつ正確に回答する練習を。

・政策課題討議では、6人1組で和文や英文の資料に目を通してレジュメを作成し、グループ討議、個人発表などをおこなうことが多いです。

過去問例 ・基礎能力(マークシート式)<全区分共通>

・専門(マークシート式)<人間科学区分>

・専門(記述式)<行政区分>

 ■国家公務員採用<総合職>試験 【事務系】 【大卒程度】

<区分> ・政治・国際 ・法律 ・経済 ・人間科学 ・教養

<資格・条件>

<試験概要>

<おすすめの対策> ・基礎能力試験は、分量が多めです。速さがカギとなるため、過去問を繰り返しときましょう。

・専門試験は記述式の配点が高めです。暗記のみならず、書く練習もしておきましょう。

・政策論文では、資料を参照する設問が多いです。説得力のある文章が書けるだけでなく、資料をきちんと読めているかも重視されます。

過去問例 ・基礎能力(マークシート式)<全区分共通>

・専門(記述式)<教育区分>

・政策論文<全区分共通>

 ■国家公務員採用<総合職>試験 【技術系】 【院卒者】

<区分> ・工学 ・数理科学・物理・地球科学 ・化学・生物・薬学 ・農業科学・水産 ・農業農村工学 ・森林・自然環境

<資格・条件>

<試験概要>

<おすすめの対策> ・一般教養を問われる基礎能力試験は、1科目あたりの出題数は多くないので、深掘りしすぎず苦手科目を重点的に対策しましょう。

・専門試験は、7割以上の得点がボーダーラインと言われます。出題傾向に偏りがあるため、過去問で把握しておきましょう。

・政策課題討議では、6人1組で和文や英文の資料に目を通してレジュメを作成し、グループ討議、個人発表などをおこなうことが多いです。

過去問例 ・基礎能力(マークシート式)<全区分共通>

・専門(マークシート式)<農業科学・水産区分>

・専門(記述式)<森林・自然環境区分>

 ■国家公務員採用<総合職>試験 【技術系】 【大卒程度】

<区分> ・工学 ・数理科学・物理・地球科学 ・化学・生物・薬学 ・農業科学・水産 ・農業農村工学 ・森林・自然環境

<資格・条件>

<試験概要>

<おすすめの対策> ・一般教養を問われる基礎能力試験は、わからない箇所にこだわらず、最後まで目を通しましょう。

・専門試験は、配点が高めで鬼門です。過去問から試験の出題傾向をつかみましょう。

・政策論文では、資料を参照する設問が多いです。内容以外に、誤字脱字など基本的な部分も見られるため、必ずチェックしましょう。

過去問例 ・基礎能力(マークシート式)<全区分共通>

・専門(マークシート式)<数理科学・物理・地球科学区分>

・専門(記述式)<工学区分>

参照 ・北里敏明監修、コンデックス情報研究所編著、『21年版 公務員をめざす人の本』、成美堂出版、2019年 ・人事院国家公務員試験採用情報NAVI、2020年 ・人事院ホームページ、2020年 ・総務省ホームページ、2020年

※本記事のデータ・情報は2020年7月時点の人事院公表、合格した先輩たちの意見をもとに作成しています。現在の状況とは異なる場合があります。