公開日:
最終更新日:

農林水産省_公務員業界_通過エントリーシート (21卒本選考)

農林水産省、21卒_本選考の通過エントリーシートです。

卒論(修論、博論)のテーマ及び概要(200文字)

「食料安全保障に関するゲーム理論的研究」食品ロスの削減が常に総余剰の増加につながるのか、生産・流通・消費の各段階においてどのような情報があれば食料の効率的な配分ができるのか、食品ロスを減らしたり消費者が安全な食生活を送ったりするために効果的な各主体へのコミュニケーション方法が何なのか、などについてゲーム理論を中心とした理論分析を行った後に、事例との関係性について考察する。

趣味・特技(部活動経験など)(100文字)

趣味:ランニング、サイクリング、読書、自然観賞、謎解き脱出ゲーム、将棋特技:コーチング(NPO法人en-courageでのキャリア面談を通じて身につけた)、野球(中学)、硬式テニス(高校)

農林水産省を志望する理由(700文字)

国内の食料安全保障に大きく貢献したい私のビジョンに共通点が多い貴省で、農業経済学の専門性や人の巻き込み力・チャレンジ精神を発揮していくことが双方のためであると考え、志望します。私は小学5年生のときに学校給食の残飯が大量に廃棄されているのを目の当たりにした一方で、世界では栄養不足人口が当時8億人いる事実を耳にした時、食料がなぜ上手く配分できないのか、人の健康を保てる世界を実現したいと強く考えるようになりました。こうした問題の解決策のヒントを探るために学んだ農業経済学は、行政の役割の重要性・影響力の大きさを教えてくれました。そのため、法律や制度など影響力の大きな手段を用いることによって、貴省ではより多くの人が食に困らない生活を実現できる可能性が最も高いと考えました。入庁後には、①大学祭実行委員会で30以上の団体を統括した経験や関東の学生を巻き込んで初学者向けに食品ロスに関するオンラインイベントを開いた経験に活かされた調整力や、②学部3年生の時から日本農業経済学会で口頭報告し査読付き学術雑誌に論文掲載を決めたようなチャレンジ精神、③農業経済学という専門性を発揮し、庁内外の人を巻き込んで新たなアイディアを生むことによって、「食」にまつわる不が解消された世界の実現に貢献していきたいです。

あなたが考える農林水産省が対応していくべき課題とその解決方法(700文字)

①課題:農村の農地など地域資源の維持管理農業の担い手の減少や高齢化に伴い耕地面積の減少に歯止めがかからない日本の状況は、集落機能によって地域ぐるみの資源管理を目指す「人・農地プラン作成事業」などの取り組みがうまく機能していない地域が多いことを示している。そのため、担い手への農地集積が地域資源の維持管理に対する担い手の負担増に直結し、農地の効率的利用を阻んでいる。そこで、解決方法の一つとして、農林水産省がパソナやパーソルキャリアなどの人材企業に業務委託し、農村への労働力供給を促す求人広告を外国人も対象に出すなど、労働者と農村側の情報の非対称性を解消することによって、移住など農村の関係人口を増やすことが考えられる。 ②課題:食料自給率の向上食料自給率の低い日本は、輸入食料の価格変動が国内の食料消費に与える影響が大きいため、食料を必要なだけ買えない事態が発生するリスクがある。これを避けるため、食料自給率を向上していく必要がある。食料自給率が減少している要因の一つに、家計の世帯規模縮小による食生活の外部化がある。中食・外食の輸入依存度が内食よりも高いため、食生活の外部化が進展すれば、自動的に食料自給率が減少する。そこで、解決方法の一つとして、農林水産省が国産農産物の使用割合を向上した飲食店に対して補助金を出すことで、飲食店の経営を圧迫することなく、国産農産物の国内消費量を増加させることによって、食料自給率の向上を図る方法が考えられる。

学生時代に力を入れて取り組み、成果をあげたと思われる体験と、そこから学んだこと(700文字)

①大学祭実行委員会として約35の参加団体を3人チームで統括し、団体の不満ゼロという成果をあげました。団体側の不満は、実行委員との信頼関係が欠如のため、事前に相談しないため生まれると考えた私は、チームの2人に団体との文面や面談による意思疎通を指示しました。その結果、例えば9つの音楽演奏団体から「狭いキャンパス内での団体間の音の衝突が気になる」などの不満が大学祭前に表出したため、演奏時間帯の調整などの対処の結果、不満ゼロを実現しました。この経験からは、問題の根本的原因を探る重要性を学びました。②塾の教育スタッフとして、小中高生の成績向上という成果をあげました。例えば、1人で勉強が進まない子は、勉強が嫌いなのではなくスタッフに構われないと寂しいと感じていたことを観察から発見したことなどから、解決策を相手の中から見つけ出すことの重要性を学びました。 ③学部3年生の時に日本農業経済学会で口頭報告をし、査読付き学術雑誌に論文が掲載されました。自己成長と世の中に役立つ情報を届ける2つの目的で力を入れ、1回目の査読結果は却下寸前でしたが、修正して何とか雑誌への掲載が決定した経験から、他者からの指摘を受けて自身の考えを更新し続ける大切さを学びました。④今年の5月、関東の同年代の4人と初学者向けに食品ロスについて考えるイベントをオンライン開催し、20人ほどの参加者が満足という成果をあげました。私はイベントのティーチング内容や座談会など参加者がモヤモヤを解消できるイベント設計や、配布教材の審査、座談会のファシリテーターをしました。「今後こんなイベントをやって欲しい」などのニーズを得られたこの経験からは、まずはやってみることが物事の前進に欠かせないことを学びました。

自由記載(セールスポイント等)(250文字)

私は好奇心旺盛です。高校生の頃に授業で論文を書いた経験などから「なぜ」を探究することにのめり込んでいます。その結果、学部時代に2本の報告論文が査読付き学術雑誌に掲載されました。その過程で、人に物事をわかりやすく伝える力も磨いてきました。 私は(農業)経済学の専門性を実生活に活かしていく姿勢を持っています。例えば、数人チームでの話し合いで全員から意見を引き出すためには、まず自分から発言して「発言している人の割合」を上げることがチームが協調する可能性の向上に繋がることはゲーム理論が示している通りです。