オリンパスに入社して何をしたいか具体的に記載ください。(2000文字以下)
貴社に入社して、医療分野において外科手術に使用される医療機器のさらなる発展に尽力したいです。特に、エネルギーデバイスなどのエネルギーを利用して治療を行う医療機器の製品開発業務に携わり、その後エネルギーを用いた新しい医療機器を開発したいと考えています。健康でなければ幸せではないというのは、全世界共通の考え方です。その健康を守るために働くことで、日本および世界の医療を支えたいと考えています。健康を維持するために使用されている医療機器は、人の生死に直結する可能性を持つため、ものづくりの中でも高い技術力が求められる分野です。 研究を通して得た光学を用いたシミュレーション技術や精密な測定技術を生かし、光学的視点からエネルギーデバイスの発展に貢献したいと考えています。 現在、私は放射線の測定を通して未知の原子核の性質を明らかにする研究を行っています。原子核の性質を示す核データは、正確であることが求められます。しかし、原子炉を使った大規模な実験が必要なため、実験を繰り返して精度を高めることはできません。そこで、モンテカルロシュミレーションを用いて実験条件を再現することで実験の条件の最適化を行います。シュミレーションは、目に見えない原子核と放射線を可視化する手段として使用し、実験の検出器の位置や角度、遮蔽の構成や測定核種の強度などを決定します。実験では、その条件を1ミリ以下の精度で正確に再現しました。また、実験中のノイズの発生に対して複雑な電子回路のどの部分に問題があるのかを見つける必要があるため、それぞれの機器の性能や特徴を理解しました。得られたバイナリデータを解析することで、プログラミング技術も得ました。データの正確さが求められる研究を行うことで、精度を高めるために必要な準備や微細なずれを防ぐことの大切さと取り組み方を学びました。光学に加えて機械、電気、情報と幅広い分野を併用して研究を行っているため、研究で培ったエネルギーの知識とシミュレーション技術、精密な測定技術などを使って、エネルギーを利用する医療機器の開発を行いたいです。 医師や患者の負担を軽減させることを追求するために、外科手術の簡略化が望まれます。 その中でも、貴社が開発した高周波の電流と超音波の振動の二つを併せもつエネルギーデバイスは、手術時間の短縮に大きく貢献している製品であり、多くのアイデアと技術が詰まった製品です。デザインにおいても、医師の身体の一部のように機能するように最適化されていることを知り、その製品の発展に携わりたいと強く思うようになりました。このエネルギーデバイスをさらに発展させ、マイクロ波や他のエネルギー形態を利用した医療機器を開発し、多くの人の健康を守りたいです。 また、業務では新しい技術の提案から具現化させて市場にでるまでの一連の工程に関わりたいと考え、貴社を志望しました。医者や患者さんにヒアリングを行い、現場の声を製品開発に還元し、生産技術開発や品質保証の方と協力しながら、率先してアイデアを出す立場で活躍したいです。そして、チームで一丸となって最大の力を発揮できるように、自分の役割を理解し能動的に行動することで、製品の発展に貢献します。大学での課外活動で、創立1年目の書道部に入部し、書道パフォーマンスをはじめました。書道パフォーマンスは、書道技術のほかにデザイン、音楽、踊りなどの要素があり多くのアイデアが必要ですが、部の歴史が浅く前例がないため、パフォーマンスの準備段階で多くの時間がかかっていました。下級生だった私は、上級生の負担を減らすこととスムーズな活動を行うため、作品毎のリーダーを後輩の私たちに任せてくれないかと提案しました。そうすると、上級生は助言する立場に立つことで、余裕をもってまわりを見ることができ、チーム力が向上することで完成度の高いパフォーマンスをすることができました。このように、チームの状況と自分の役割を客観的に把握し自ら行動することを貴社での製品開発に生かし、製品のアイデアとそれを実現するための生産技術やコスト面を考慮した最適な製品を生み出したいです。若手のうちからどんどん仕事を任せてもらえるという社風を活用し、高齢化社会を救う一翼を担いたいです。