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~どうする?就活ハプニング・GDクラッシャー編~

連載「どうする?就活ハプニング」第2弾! 今回取り上げるのは「GDクラッシャー」! いつ現れるかもわからない彼におびえたままでいいのか? GDクラッシャーへの対処法を教えます!

~どうする?就活ハプニング・GDクラッシャー編~

こんにちは。 連載「どうする?就活ハプニング」第2弾では、本選考の時期に遭遇するかもしれない「GDクラッシャー」を取り上げます。

「GDクラッシャー」とは、グループディスカッション(GD)選考においてグループの議論を邪魔してしまう就活生のこと。クラッシャーのせいでまともな議論ができず、グループ全員の評価が下がった......なんてことにならないよう、GDクラッシャーのタイプ別対処法を事前に知っておきましょう!

TYPE1:喋りまくりクラッシャー

30分の時間制限付きのGDに臨んだAさん。グループ内で一人ずつ意見を発表する場面になり、皆が1分程度で話すなか、隣の就活生が3分以上話し続けていてビックリ!彼は時間配分を気にすることなくその後も喋りまくり、結局結論が出ないまま時間切れに......

「発言量がとにかく多い」タイプのクラッシャーは、他の人が発言する機会を奪ったり、チームの時間配分を乱したりする厄介な存在です。有用な意見を話しているならまだしも、些末なことにこだわっていたり、まとまりのない話を続けていたりするとイライラしてしまいますよね。

このタイプのクラッシャーには、「時間配分を事前に決める」+「時間を計測する」手が有効です。先ほどの場面であれば、「じゃあひとり一分くらいで意見言っていこうか!わたし時間測るね」などと先手を打ち、発言が長引きそうになっても「もう1分経ったから次の人行こうか」などと、「事前に決めた時間が経ってしまったので仕方ない」というポーズを取りつつ発言を牽制しましょう。

TYPE2:頑固型クラッシャー

課題解決のためのアイデアを提案するGDに参加したBさん。中盤、「このアイデアでいきましょうか!」となんとか話がまとまりかけたところ、あるメンバーが「そもそもこの前提って合ってましたっけ?わたし、こっちのほうがいいと思うんですけど!」と発言。「その前提はさっきみんなで合意をとったはずですが......」と抵抗するも、「でもやっぱり考え直したほうがいいと思うんですよ」と聞く耳を持たず、結局序盤の前提確認に戻ってやり直すことになりました。当然時間が不足し、発表はグタグタに......

「話の流れを無視して自分の意見を主張しはじめる」「周囲の説得に耳を貸さない」タイプのクラッシャーは、自分が納得するまでひとつの論点にこだわり続け、議論を停滞させてしまいがち。特に、GDの序盤で確認した論点を蒸し返されると、「それさっき話しただろ!!!」と怒りたくなってしまいますよね。

このタイプのクラッシャーには、他のメンバーとの「協力プレイ」で対処するのがよいでしょう。もしあなたが論理的に人を説得することが得意なタイプであればひとりでクラッシャーと戦って論破することも可能かもしれませんが、その議論がヒートアップしてディスカッション全体の流れが止まり、あなたまで周囲から白い目で見られかねません。それよりも、「時間もないから、○○くんの指摘は時間があればあとで検討することにして、一旦次の論点に進もうよ!どうかな?」などと周囲に呼びかけ、議論を先に進める雰囲気をつくってしまうほうが無難でしょう。他のメンバーが皆あなたの味方になれば、クラッシャーも自己主張しづらくなるはずです。

TYPE3:不機嫌だんまりクラッシャー

制限時間90分というやや長めのGDを課されたCさん。お題も難しく、なかなか議論が進みません。すると、向かいに座るメンバーが、「もう無理じゃない?これ」と投げやりな一言を発し、それから全く発言しなくなってしまいました。これはまずい!と思ったCさんは「○○さんはどう思う?」と話を振りましたが、「どっちでもいい~」とやる気なさげな反応。そんな態度にグループ全体の士気が下がり、Cさんは不完全燃焼のままGDを終えることに......

難易度が高いGD、長時間にわたるGDで登場しがちなのが、「議論に参加しない」「露骨にやる気なさげな態度を見せる」タイプのクラッシャー。議論が行き詰まりただでさえ焦っているときにこんな就活生に遭遇したら、「何しにきたんだよ」と思ってしまいますよね。

このタイプには、「何か仕事や役割を明確にお願いする」と状況を打開できるかもしれません。「ごめん、話こんがらかってきたから一旦紙にまとめてくれない?」「○○さん、アイデア出しの時間測っておいてもらってもいい?」など、具体的なタスクをお願いすることで、なんとかGDに参加してもらいましょう。またこのタイプのなかには、単にやる気がないのではなく、「議論についていけなくなった」場合もあります。議論についていけなくなっているだけだな、と判断したら、「わからないところある?」などと確認して、きちんとフォローすることが重要です。

さいごに

志望度の高い企業で「GDクラッシャー」に遭遇してしまうと、イライラしたり焦ったりするでしょう。しかし、「クラッシャーへの対応も含めてグループディスカッションの評価がなされているんだ」と自分に言い聞かせ、落ち着いて対処することが大切です。また、クラッシャーも「議論を混乱させよう」と思っているわけではなく、選考を通過したい思いで参加しているただの就活生です。攻撃したり論破したりするのではなく、「この人はどのような意図でこんな態度をとるんだろう」と考えながら、できる限り穏便に対応しましょう。そうすればあなたの「大人の対応」をきっと人事担当者も評価してくれるはずです!