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新卒入社4年目で執行役員になった男が意識していた、たった一つのこと

新卒で入社してから3年後「就職活動をやり直したい」と考える社会人は約50%。 この数字を1%でも減らすため、「未来をつくる君たちへ伝えたいと」と題し、各界のエグゼクティブ達が大いに語ったイベント「Career Theater」。当記事では、レバレジーズ株式会社 執行役員 藤本氏のご登壇部分をご紹介します。藤本氏が語る、「成果を残すために意識したたったひとつのこと」とはなにか。新卒入社4年目で執行役員になった藤本氏が語る、仕事と人生への向き合い方は必見です。

新卒4年目で執行役員。藤本氏が歩んだキャリアとは

皆さんこんにちは。レバレジーズの藤本と申します。今日はみなさんに、「新卒4年目で役員になった僕がどんな仕事をして、どんなことを考えていたのか」という話をできればと思います。よろしくお願いします。

まず、レバレジーズがどんな会社かというのを簡単に説明させてください。

2005年に創業、現在14期目で売り上げ300億円を超えており、手前味噌ながら日本で最も成長 しているベンチャー企業の一つであると自負しています。

弊社としては、あと5,6年で日本を代表する企業になれるよう努力しているんです。というのも、2008年のリーマンショック以降、売上高が一千億円を超えるメガベンチャーはほとんど日本にないので、いい背中を見せたいなと。

そして私は現在その会社で執行役員を務めております、藤本と申します。よろしくお願いします。大阪大学工学部出身です。周りは大学院に進学したり、理系就職する中、僕だけ文系就職かつ、ベンチャー企業に入社するという選択をしました。

今年で、28歳になるのですが、レバレジーズで初めての役員を務めさせていただいております。おそらく今、日本で300億円以上を売り上げる企業の役員を20代で務めてる人は、そんなに多くないので、かなりレアなキャリアになると思います。

キャリアとしては、新規事業開発をし、そのあと人事の責任者を経験し、現在は経営企画室の室長をやっています。専門性は、マーケティング、事業開発、人事です。

今日は、「入社4年で役員になったキャリア」を振り返りながら、なぜ役員になれたのか、当時どんなことを考えていたのか、という話を当時の仕事を含めてできればと思います。

藤本直也氏。大阪大学工学部卒。新卒でレバレジーズに入社し、4年目という若さで役員にまで上り詰めた。

国立理系大生が、ベンチャー企業に就職した理由

まず、僕の就活の話からしようと思うのですが、僕が就活というかキャリアについて考え出したのは大学二年生くらいの時でした。通学時間が片道2時間半あったので、その時間に社会の流れとかを勉強してたんですね。

その中で、「人口減少」「貧富の差の拡大」この2点だけは必ず起こると思ったんですね。つまり、これから社会の流れは下り坂傾向になる。だから基本的に自分の人生は、この下り坂の渦中にいることが多いんだなという危機感は人一倍大きかったです。もしかしたら、99%の確率で自分は不幸になるんじゃないかとさえ思っていました。

これに気付いた時、自分のキャリアについて真剣に考えるようになりましたし、今までの人とは違うキャリアを選ばないと生き残れないという意識が強くなりました。だからこそ国立大の工学部で周りは大学院へ進学する人がほとんどの中で、文系就活かつベンチャー企業を検討するという、周囲とは全く違うキャリアを考えはじめました。

そうやって自分のキャリアを考えてる時、就活中に祖父がなくなってしまったことももう一つ自分のキャリアを考えるきっかけになりました。

私の家族はほぼ全員、財閥系の会社で勤務してたんですが、その中で、祖父だけが起業家だったんですよ。

そのため祖父は親戚の中で、異端児のような扱いをされていたのですが、亡くなった時には町の2,000人ぐらいが参列しにいらしたんです。たった20人くらいの会社の社長のためにですよ?

祖父がいたから、「この町が良くなりました。平和でした。」「人生楽しかったです。」と僕にいってくれるんです。

この時に、祖父のような生き方をしたいと思うようになりました。 ネームバリューのある会社で働くということよりも、「自分が死ぬ時に自分の人生に意味があったな」と思う、生き方をしたいなと思い始めたんですね。

なので、就活中に「藤本君は将来どうなりたいの?」と聞かれたら、「僕が生きた地球と生きない地球に何か差があったと思って死にたいです」と答えてました。

どうやってそれを実現できるかを考え続けた結果、僕が就活中に出した答えは、「事業家」という生き方でした。

自分が100万人を支えるインターネットサービスを作ったらおもしろいかな。 iPhoneみたいなプロダクトを作ったら、世界の多くの人の生活が豊かになるかも。

自分でサービスやプロダクトを作って、自分が存在しなかった社会と存在した社会に差を作れるような仕事をしようと思いました。

こういった背景から、僕は国立理系出身で、周りは大学院に進学する中、院には行かず学部で就職することを選択し、外資系コンサルティングファームや日系大手の内定を蹴ってベンチャー企業に進みました。

周囲のほとんどが大学院に進学する中、文系就職かつベンチャーであるレバレジーズへ進む決意をした。

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最年少役員になるまで考え続けたこととは

それで、レバレジーズという会社に就職したのですが、役員になるまでの3年間はめちゃくちゃ仕事してました。ほぼ毎日夜中までやってましたね。(笑) 今は、そんなに働けないので安心してください。(笑)

具体的にどんな仕事をしていたかというと、1年目はマーケティング部で広告とかを作っていました。でも、もともと事業家になりたくて入社しているので、「事業が作りたい」とずっと言い続けてたんですね。

そうすると、レバテックアカデミーという、エンジニアさん向けのプログラミングスクール事業の立ち上げを任せてもらったんです。

しかし、当時(2012年)はプログラミングスクールの需要がなく、この事業が3か月から半年でつぶれたんですよ。

入社して半年くらい経ってたので、事業部で活躍してると噂になるような同期もいたんです。そんな中で、僕は事業一つを潰した人っていう認識をされ、本当に焦りましたね。

そうやって悩んでいるときに、テラテイルというエンジニアさん向けのQ&Aサイト事業のマーケターを任されるんですね。もともと学生時代に、自分で提案した事業だったのですが、とにかくチャンスには飛びつこうと思い挑戦しました。

一回事業を潰しているので、次こそはという思いで必死で改善点を当時の責任者にたくさん伝えたんです。そしたら、最終的に1年目の10月に立ち上げ責任者になりました。

そこからは、次は失敗できないと言うプレッシャーで、必死に働きましたね。 最終的には、100万人ほどが使うサービスにまで成長させることができました。

結果的に、1年目で立ち上げ責任者になり、大きな成果を残せたと思っています。 この1年目で意識したことは、もし自分がやりたい仕事を任せてもらえなくても、自ら取りに行ったり作ったりするということですね。

簡単に話していますけど、これをできる人ってなかなかいないんです。自分の領域で精一杯になったり、任せてもらえないと受け身になったりする人が多いんです。

私は自ら仕事を取りに行ったことで、人材の会社だったレバレジーズを、人材とインターネット会社に変え、様々な方面で社会に影響を与えられる会社に近づけることができたのかなと思っています。

テラテイルを責任者としてそのまま継続し、2年目に最年少で事業部長になりました。それから、テラテイルのマネタイズ、収益化に加え、新卒採用の戦略も私がやるようになったんです。

今弊社のサマーインターンは就活メディアのランキングで5番目に人気となっていますが、これは私が2年目ぐらいから作り始めたものです。特にレバレジーズにとっては、新卒採用が最重要だと思っていたので、自分の部署の領域と関係なくても取り組んでいましたね。なので、2年目の平日は自分の部署の仕事、土日は人事の仕事をやる、というように休みなく働いていました。

また、3年目にはテラテイルの黒字化を成功させたり、今は存在しませんが、マーケティングコンサル事業なんかもやっていて、大手人材企業や外資IT企業にマーケティングのコンサルをしていました。

その他にも会社の一番大きな事業の経営企画、新規事業の企画、M&A、ウェブメディアなど色々やっていましたが、基本的に会社の中の課題を全部自分が解決してやろうと思ってたんですよ。

結果的にレバレジーズが人材の会社から様々な事業をやっている会社に変えていく手助けをしたのも自分かなあと思うんですね。

1つ1つ会社の事業を良い方向に変えていき、自分の手で差を生んでいく。そうすることでどんどん評価されますし、チャンスも降ってきます。

自分で会社の課題や改善点を見つけ、部署が関係なくても取り組んでいく。今会社に足りないことを自分でやっていく。こうやって、いままで誰もやっていなかったことに自分で取り組むことで、差を生み出すことができ、評価されたのだと思います。

そして、いまはベンチャー企業の役員として、日本経済に差を生んでやろうと思っています。

日本経済では、ベンチャー企業が出てきても小さいまま終わってしまう会社が多いです。アメリカを見ていると、どんどん大きくなるベンチャーがたくさんありますよね。

日本経済からそういった会社を作っていくことに意義があると思っていて、そのためには、若い自分が先駆者にならないといけないなと思っています。

「やりたいことより、大事な軸がある」藤本氏が語る会社選びの方法

最後になりますが、僕がこの3年間でこだわってきたのは、本当に「自分のいた世界といなかった世界に差を生むこと」だけです。

自分が会社に入ることで、事業に関わることで、どれだけ大きな差を作ることができるのかにこだわった結果、レバレジーズという会社だけでなく、日本経済や、サービスを利用してくださっている方々を変えていけたと思っています。

そうすることで、4年目で役員というキャリアを築くことができました。では、自分が存在した社会とそうでない社会に差を生み出すためにはどのようなファーストキャリアを選べばいいのか。

答えは、「自分がその会社を大きくしたいと思えるかどうか」「自分が会社を大きくできる環境があるかどうか」の2つです。

「この会社を大きくするために必要なことはなんだろう」と考えていると、会社に起こる問題や事業にかかわることができるんですね。いろんな問題に関わり、解決していくとできることが増え、会社を変えていける。

僕も、マーケティング部署から新規事業の立ち上げ、新卒採用、経営企画などいろんな領域に挑戦しているからこそ、会社を変えていけました。

ただ、就活生がやりがちな「やりたいこと」「すきなこと」といった観点で軸を作っていると、関わる領域がどうしても狭くなる。そうなると、自分ができることは少なくなりますし、成長の幅も小さくなる。

だからこそ、「自分がこの会社を大きくしてやるんだ!」と思える会社を選んでくださいね。

2つ目の「自分が会社を大きくできる環境があるかどうか」。

せっかく自分が会社を大きくしたいと思っても、挑戦できる環境がなければできないですよね。「こういうところ改善すべきです!」と思っていても、「君の領域はここまでだから」と言われてしまう会社も少なくないです。

私の場合、大きくしたいと思えるレバレジーズという会社に出会い、いろんな挑戦させてもらえました。

とはいえ、自分の力で会社を変えていく、差を生んでいくというのはとてもしんどいです。僕も必死で働きました。

皆さんが生きる社会は、20年、30年前のように、景気がよく普通に生活していたら給料が上がっていく時代ではありません。頑張っても現状維持、相当頑張ってやっとプラスが生まれてくるような時代じゃないでしょうか。

だからこそ、「必死に自分がこの会社に貢献したい」と思える会社に就職してほしいですし、本気で就職した会社を大きくしていってほしいと思っています。

この就職活動というタイミングで、みなさんがそういう会社を見つけられたら嬉しいです。

これで私のプレゼンは以上になります。ありがとうございました。

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