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面接の合格?不合格?気になるアレコレを元人事に聞いてみた!

◆面接の感触。「たぶん、落ちた…」と思っていたら、受かったり、手応えありと感じても、その逆もまた然り。結構、面接の感覚ってあてにならないことが多いですよね。でも、志望度が高いほど、通知を待たされる期間ほど苦痛なものはありません。気休め程度にしかならないとはわかっていても、もし人事の仕草で面接の「受かった/落ちた」があったのなら…と思い、今回は、元人事の方に実際フラグってあるの?と率直な疑問をぶつけて見ました。

内定者が経験した世にも奇妙な面接フラグ

「今日の面接、落ちたかな...」

面接の後、次の選考や授業のことは頭になく、終わった面接のことが頭から離れなくなってしまいますよね。

「エレベーターまで送ってもらったら不合格」という噂もあるほど、就活生にとって選考中の合格/不合格フラグは気になるもの。

en-courage編集部の筆者も気になっていた就活生の1人。

実際に就活生に話を聞くと、

最終面接の時間は45分設けられていたが、自分に対する質問は15分ほど。
残りの30分は、自分が所属している学生団体で直面している課題に対して、役員が解説してくれる時間をいただいた。

また、最初の15分では現在抱えている不安を聞かれ、「〇〇をやりたいが、いろんな企業で難しいと言われた」と答えたところ「やればいいじゃん」と返事されました。

そのあと、実際に内定をもらうことができました。

大手人材 地方国立大 19卒

リクルーターには一緒に働きたいと言われていたし、実際にその企業にいそうな雰囲気とも言われていました。
また、受かるように一緒に頑張ろうと協力してくれていたので、良い評価を受けていると感じていました。

しかし、最終面接では厳しい質問が続き、結局不合格となってしまいました。

メガベンチャー 関東私立 18卒

1次面接で、「君の興味はうちの理念と少し違うね」と言われてしまい「落ちたな」と思っていました。しかし、その後すぐに選考通過の連絡が来たので驚きました。

面接途中で「落ちたな」と思ったが、諦めず質問に答え続けた結果だと思います。

大手組織開発 旧帝大 19卒

このように、面接中に面接官の言動から合格/不合格を感じ取っているようです。

そして、面接中に手応えを感じている就活生もいる中で、どんでん返しを経験している人もいます。

では実際、面接官は面接において合格/不合格のフラグを出しているのでしょうか。

そこでen-courage編集部では、新卒採用の面接官を5年務めた元人事の方に「面接中に落ちたか受かったのかを判断できるのか」についてインタビューをしてみました。

元人事が語る面接の合格/不合格フラグ

ー相馬さん(仮名)、さっそくですが、企業の面接官は面接において、合否のフラグは出しているのでしょうか?

-相馬さん(以下、相馬)

結論からいうと、出ちゃってますというのが本音です。

さらにいえば、企業の採用担当はそれを感じ取らせないような面接をしたいというのもあります。

至極当たり前ですが、その場で合否は出せないからこそ、後日面接結果を通知するわけですから。

ただし、面接官の中では、面接中にすでに合否はほぼほぼ決まっています。

そのため、合格にしたい候補者とそうでない候補者とのコミュニケーションは差異がどうしても生まれます。

この潜在的でも意図的でもやってしまっている行動から、学生の皆さんは面接の「受かった/落ちた」フラグを読み取ることができるのではないでしょうか。

ー面接官の行動から読み取れるということですね。具体的にはどのような行動に現れるのでしょうか。

相馬:まず、落ちたフラグになり得る面接官の行動からお話します。

不合格だと感じている候補者に対して、面接官の本音をぶっちゃけてしまうと「自社企業の心象を悪くせずに、早めに切り上げたい」というのが実情ではないでしょうか。

そのため、以下の行動が見られると思います。

・とある質問で面接官から深掘りされたがその回答後の反応が素っ気なかった

・就活相談に乗ってもらっている感覚があり、あまり企業の訴求をされない

・極端に面談予定時間より短い

・面接中に次回の話を言い渡されない

これらについて、より詳しく解説していきます。

面接官がそっけない時は落ちるサイン?

「とある質問で面接官から深掘りされたがその回答後の反応が素っ気なかった。」

深掘りの先に応答が続かない時は要注意です。

これが不合格フラグになる理由は

・期待した答えの方向性ではなかった

・回答と面接官の問いかけにずれがあった

という理由で、採用にふさわしくないと面接官が感じた時に起こす行動だからです。

面接官から深掘りの質問をされて答えた後に「なるほど、ありがとうございました。」や「次の質問ですが、」などと、単に切られてしまった場合はフラグと言ってもよいかもしれません。

就活の相談にのってもらう時間が多いと面接に落ちるサイン?

これは、合格したと思っていたのに、実は落ちているというパターンに多く見られるかと思います。

面接官は親身になって聞いてくれているという感覚を持つので、雰囲気も良いですし「自分は合格かも?」と錯覚してしまいがちです。

しかし、採用担当の立場からすると「自分の企業の心象を悪くしたくない」という心理であったり、「ウチの企業ではないけれど、せっかく時間を作って来てくれたので、何かしらこの時間に価値を感じてもらいたい」という思いから面接官が起こしている行動であると言えます。

良い雰囲気で話せているからといって、自社企業の魅力を伝えて来ないと感じた時は要注意です。

予定時間より終了時間が早いのは不合格?

時間が短いからといって、必ずしもそれが不合格フラグというわけではないのですが、要注意です。

面接官は採用をしたい候補者に多くの時間を投下していきたいので、不合格と早々に判断をした場合は、形式的な質問だけ確認をし、すぐに見切りを立てている可能性があります。

ただし、非常に多くの候補者を段階的に選考をする場合は、面接時に見ているポイントが少ないパターンがあるので注意してください。

特に、人気企業や大手に多い傾向なのですが、合格ラインさえ見極めができればよいので、それができた途端に早々に切り上げられる可能性もあります。

面接時間が少ないからといって、不合格フラグという状態ではないのですが、時間が短い場合は注意をしておいた方がよいと言えます。

次回の話がないと面接に落ちるサイン?

「面接中に次回の話を言い渡されない。」

合格者であれば、次回の選考について頭出しをし、よそに行ったり、候補者自ら、勝手に諦めないように、次のチャンスを醸し出していきます。

ただし、その選考を担当した面接官から言い渡されているかどうかが重要です。

高次選考になれば、リクルーターやリクルーター的役割を担う採用担当者が、選考結果を知らされずに次回の話をすることがよくあります。

だからこそ面接官から次回の話を言い渡されない時は要注意であると言えます。

面接に合格するサインは〇〇だった!

次に、合格フラグについて解説していきます。

◆面接の合格フラグとは? それは「共通言語を取りに行く」ということです。

採用をしたい候補者に対しては、より企業が魅力的に映るように、まずは面接官があなたの話に共感しているスタンスを示します。

具体的には、アイスブレイクが終わり、学生時代頑張ったこと、将来の夢などの質問に回答した後に、すかさず面接官が「わかる、わかる!私も〜」と「自分はあなたの話に共感しています」といったスタンスだった場合、合格フラグに近いと言えます。

さらに言えば、この共感の言葉の延長線上に自社企業の話を加えて魅力を伝えて来た時。

これはほぼ採用したい心理の現れだと言って間違いないと思います。

ただ、基本的には合格フラグを明確に出したくない企業が大半なので、これらが見られるのは非常に稀かもしれません。

そして、最後にひとつおまけもお伝えしておきます。

不合格フラグの際に、「面接中に次回の話を言い渡されない。」という話を出しましたが、次回の話をされてもこれだけは注意というものを挙げておきます。

それは、「他の社員にも会ってみる?」という一言です。

この時の面接官の心理は両極の二つに分かれます。

1つは、「今回、自分では自社に合うかを見極められない。そのため、別の人に再面接を行って頂いて、その人に合否を託したい。」

もう1つは、「どうにか、貴方を採用したいので、ご足労をおかけして申し訳ないですが、他の人と面接をぜひして欲しい。」

つまりは、保留か合格の二択です。

いずれにせよ、不合格ではないので、最悪のケースを想定して、次回も気合いを入れて参加をした方が身のためかと思います。

ー相馬さん、本日は誠にありがとうございました。

面接で落ちてしまう学生の特徴

相馬さんには面接で面接官が出してしまう合否フラグについてお聞きしました。

ここで、最も気になるのが「面接に落ちてしまう理由」です。

落ちる理由を理解できていない方も多いです。

しかし、en-courageが数万人の就活支援を通して、面接で受かる人と落ちる人の特徴がわかったのです。

面接に落ちてしまう学生の特徴は、大きく以下の三つに分けることができます。

①印象 ②基礎的なコミュニケーション ③採用要件とマッチしているか

一つずつ解説していきましょう。

①印象 髪型や服装などで清潔感があるか、横柄な態度や言葉遣いをしていないかなどです。

1次面接で落ちてしまうことが多い人は、ここを見直した方がいいでしょう。

人間はイメージの約55%を視覚情報で判断していると言われています。

第一印象でのイメージによって、その後の発言にバイアスをかけてしまうことが多いです。

さらに、面接は10〜60分と限られた時間で自分の魅力を伝える必要があります。

日常で第一印象を取り払い、仲良くなるまでにはたくさんの時間を使えますが、面接はそうはいきません。

そのため、第一印象でついたイメージは、面接中ずっと拭えないことがほとんど。

面接開始時に面接官に与える印象を意識して置かなければなりません。

<面接で落ちてしまう学生の特徴> ・髪がボサボサで清潔感がない ・スーツやシャツにシワがあり、清潔感がない ・態度が横柄で相手に不快感を与えている など

②基礎的なコミュニケーション 現役人事の方によると、基礎的なコミュニケーションができていない学生が意外にも多いとのこと。

「一生懸命だが、結局何を伝えたいのかがわからなかった」

「時間いっぱい話したが、欲しい情報が得られなかった」

現役人事の方からはこのような声も届いています。

もちろん自分の感じたことや思っていることを正直に話すことは大切だが、話し方が要因でうまく伝わっていない学生が非常に多いのです。

ありがちなのが、自己分析は丁寧にできているのに、面接になるとうまく伝えられないと言うケース。

人は意外にも一度に処理できる情報量は多くありません。

自分の魅力を伝えるためには、相手が理解しやすい話し方で伝える必要があります。

そのため、構文や話す順序、言葉の選び方を学ぶだけで、一気に面接の通過率が上がります。

<面接で落ちてしまう学生の特徴> ・声が小さく、話している内容が聞こえづらい ・思いついたことをそのまま話しており、内容が頭に入ってこない ・話が冗長で聞いていて辛い など

③採用要件とマッチしているか 企業側が定める新卒採用の目的は、今後活躍する可能性のある学生に入社してもらうことです。

書類選考では、学生時代の経験や学歴などだけで判断することが多い一方、面接では志望動機や強みなどを深掘りすることで、自社の文化や仕事内容とマッチしているかを見極めます。

「自己分析が足りず、将来やりたいことに対する深堀の質問に答えられない」

「企業研究が足りず、自分がやりたい仕事と志望企業がマッチしていることを示せなかった」

などは、③ができていない学生が良く陥る失敗です。

また、質問の深掘りは、2次面接以降で行われることが多いので、1次面接はクリアできるが、それ以降で落ちることが多い方はここを見直した方がいいでしょう。

<面接で落ちてしまう学生の特徴> ・志望企業についての研究が乏しく、求める人材像を理解していない ・志望理由が曖昧で、深掘りされると答えられない ・自己分析が不十分で価値観などを聞いても曖昧な回答が返ってくる など

面接で落ちてしまう学生は〇〇をするべき

「自分は受かっているかもしれない」

「この前の面接には落ちたな...」

そう思っているあなたがこれからやるべきことは、「振り返り」です。

グループ面接で優秀に見えた人も、すでに内定を持っているあなたの友人も、初めから面接が得意だった訳ではないのです。

早期に内定を獲得している就活生や、日系大手の面接をスラスラと通過する就活生は、サマーインターンやベンチャー企業の選考で幾度となく面接を経験しているのです。

3年生の4月からいわゆる「就職活動」を開始していた人がほとんどなのです。

しかし、いまから面接の経験量で追いつくのは難しい。

経験の量に追いつく唯一の方法が、「振り返りの質で改善スピードをあげること」なのです。

一回の面接から改善できた数を多くすればするほど、面接スキルは向上しますし、面接の通過率も上がります。

具体的にどうするべきか。

en-courage編集部では、手始めに以下の3つを始めることをお勧めします。

1.答えられなかった部分を洗い出し、今ならどう答えるか考える

面接中は緊張で思ったことがなかなか口にできないもの。

冷静な状態で、本当に思っていることを口に出す練習をしましょう。

練習を積み重ねることで、緊張している中でも思っていることをスラスラ言えるようになります。

2.面接官の質問を思い出し、質問された理由を考える 面接中にありがちなのが、質問の意図とズレた回答をしてしまうこと。

面接官が欲しい情報が全く聞けないと評価すらできませんよね。

例えば「学生時代頑張ったこと」を聞くにも理由があるのです。

就活生が何に対して、エネルギーを使えるのか、どんな価値観を持っているのかを聞きたい訳です。

面接官が面接中に行う質問には必ず理由があります。

面接官の質問の理由を考え、自分は質問の意図に沿った回答ができていたのかを振り返りましょう

3.この情報があればよかった、と感じたものを洗い出す 面接は事前準備で合否のほとんどが決まります。

面接中に企業の事業内容や特徴を調べることはできません。

面接を通して感じた「この情報があればうまく答えられたのに」を集めて、次回の面接までに調べておきましょう。

志望企業専用の選考対策をする方法

さらに効率的に選考対策を進めるためには、あなたの志望している企業に特化する必要があります。

しかし、企業のビジネスモデルの変化により採用基準が変化し、面接での質問内容や面接の形が急変した企業が多数あります。

最新の選考情報を聞くことができ、実際にあなたの入社したい企業に内定を獲得した先輩に話を聞けるのがen-courageです。

en-courageでは、日系大手や外資系、ベンチャー企業など幅広い企業の内定者があなたの就活をサポートします。

・es添削、面接練習 ・面接ではどのようなことを聞かれるのか ・実際の選考体験や選考のコツや受かる理由 ・内定先企業の社員や同期の雰囲気

など、内定者しか持っていないノウハウであなたの就活をサポートすることができます。

是非活用してみてくださいね。

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