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『クリエイティブさだけではない。』超大手企業の新卒マーケターが感じる、”マーケティング”

◆日本屈指のマーケターが集まる、大手化粧品メーカー。日本に衝撃を巻き起こしているベンチャー企業の内定を辞退した彼が、”マーケティング”に感じていることとは?

マーケティングに関してどんなことを感じているか

ー津倉さん、本日はよろしくお願いいたします。

今は大手化粧品メーカーでマーケティング担当をされていますよね?組織体制と合わせて、どんなことをしているのか教えてください。

津倉さん(以下、津倉):2017年に大学院を卒業して、今は社会人1年目です。マーケティング部は流通チャネル別に組織が分かれています。その中に複数ブランド存在していて、各ブランドにマネージャーがいる組織になっています。

ーそれでは、津倉さんも何かブランドを担当しているのですよね?

津倉:中価格帯の領域、かつどちらかというと中高年の方向けのスキンケア、メイクアップ、ヘアケアをもつブランドを担当しています。ブランドごとに担当が1人というわけではなく、ブランドマネージャーが1人いて、その下に企画/開発のメンバーと、営業企画も含めたマーケティング施策を担当しているメンバーが複数いるという感じになっています。

ーちなみに津倉さんはどちらを担当しているのですか?

津倉:マーケティング施策を担当しています。メインはWebマーケティングですね。

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マーケティング担当になると、数字から背景を考える力、数字を解釈する力が身につく

ー具体的には、どんな仕事になるのですか?

津倉:データを見ていることが多いですね。マーケティングの仕事というと、広告のようなクリエイティブさが求められると思っている方が多いと思いますが、基礎にあるのは数字です。競合も含めた販売データ、消費者のブランドイメージスコア、ブランドから離れたもう少しマクロな視点でのデータ。本当にいろんなデータを見ていますね。

ーなるほど。ただ、数字感覚があるだけだと難しそうですね。

津倉:そうですね。最近、消費者行動論的な考えが社内で広がってきているので、『消費者の心理は、どんな刺激によって、どのように動くのか。』を考えることも重要ですね。今は扱っている商品が自分からは遠い存在なので、身近にいる、ターゲット像と近い人に仮説を当てたりもします。

マーケティングに関わっていると、数字を見られるだけではなくて、数字の動きから実際に消費者に起きている現象を見抜く力、数字を解釈する力が身につくのかなと思います。まだまだ足りないと思いますが(笑)

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日系大手でも着実に成長できるというロールモデルになりたい

ー就活の際にはどんなことを大切にしていたのでしょうか?

津倉:たくさんありますが、今も考えているのは成長ですね。

自分は、有名ベンチャー企業からも内定をもらっていました。成長環境を求める学生は、自分の周りにもとても多くて。そうゆう人は、大多数がベンチャーに行きます。ベンチャーは早いうちから裁量があって、自分で事業も創れる環境が多分日系大手よりは多い。事業を創り、大きくしていくことはもはや経営なので、とても成長すると思います。ただ、ベンチャーに行けばみんながみんな成長できるとは思っていなくて。

大手とベンチャーというくくりに惑わされず、しっかり自分に合う風土をもつ企業、更にその中で成長できる環境がある職種やポジションを選びぬくことが大事だと思いました。就職した企業の今の時期が自分の成長を最大化できると思ったし、また後輩たちに日系大手でも考え方と行動の仕方で成長できると思ってほしかった。

ー具体的にはどんなイメージになるのでしょう?

津倉:分かりやすいところでは、ブランドマネージャーですね。このポジションになると、ブランドを経営していくことが求められる。売上を作って、その売上を使って、将来の売上を作りにいく。新商品開発とプロモーション施策両方の統括や売上とコストの計算、からチームメンバーのマネジメントまで。うちには30代前半でブランドマネージャーになっている人もいるので、皆さんがいわゆる日系大手に抱いている印象より成長のスピード感が早いと思います。

ーそれでは将来的にはブランドマネージャーを目指しているということですよね。

津倉:そうですね。せっかく沢山のブランドを保有している会社にはいったので、様々な価格帯×ターゲットのブランドを経験して、どんな市場でも戦えるマーケターになりたいです。そのためにまずは、マクロ視点のマーケット、ミクロ視点の消費者心理をもっと理解することが必要だと思います。

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