考えているだけでは、いつまでもゴールには辿りつけない。
「自分の好きなことってなんだろう。それはどういう場所で実現できるのだろう。」
「そもそも、仕事は自分の好きなことをベースに選べばいいのだろうか。」
このように、一見簡単な問いかけであっても、自分が符に落ちる答えを用意することは一朝一夕にできることではありません。
働いたことのない学生が、自分が働いた後の姿を想像することは容易ではなく、いくら業界や会社の知識を蓄えたとしても、手触り感を持った納得感のある答えにたどり着くことはないと思います。
現行の制度のもとでは、そのような中で就活生は一つの会社に所属することを決めなければなりません。言い換えると「決めた時点で納得感を持って、自分はこの場所に所属するのだ」と思えるような就職活動を過ごさなければなりません。
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過去の経験から仮説を立て、行動によってそれを検証していく。
就職活動で唯一頼れるものは「過去の自分の経験とそれに紐づく自分の感覚」です。
業界の著名人も、内定をたくさん取る先輩も、親も、もっともらしい言い分に聞こえるかもしれませんが、全て決めるのは自分で、自分の人生です。
例えば、幼い頃から家庭が裕福ではなく、自分の選択肢が制限されてきた人生だったとします。そして、これからは自分の選択肢を自分で獲得するために、十分なお金を手に入れられる職業が自分にとっての幸せである、と仮説を立ててみます。
次に、十分なお金とは何歳時点でどれくらいのものを指すのか、リサーチします。ここでは、例えば新卒で最も高いランクの給与水準である外資系投資銀行が、十分な給料だと定義したとします。
ここまでは机の上でできます。ですが、ここからは実際に足を使い行動する必要があります。給与水準に見合う、人物像・ワークスタイル・業務内容、などを把握する必要があるからです。
方法はたくさんあります。OB訪問やインターン、内定者に話を聞くのもいいでしょう。その中で、新しい自分の軸がでてくるはずです。
「確かにお金はたくさん稼げるけど、ワークスタイルが自分には合わない。24時までには家に帰れる環境がいい。」
「業務内容として、お金を直接扱うよりも、自分で何か新しいモノを作り出すことがしたい。」
など、何か新しい気づきが得られるはずです。そして、ここで得た新しい気づき=仮説を検証していくべく、新しい行動を起こすのです。
このサイクルをより早く回していくことで、自分の考えていること・感じることが整理され、いわゆる就活の軸というものが徐々に見えてきます。
自分の位置を客観的に把握すること
最後に、このサイクルをより早く、より正確にまわしていくために、重要な存在が「メンター」です。ここでいう「メンター」というのは、就活の領域においてあなたのメンタリングをしてくれる人です。en-courageの先輩内定者でもいいですし、社会人でそのような方を見つけてもいいでしょう。
こと就活でのメンターは、現在の就活事情に精通している人が望ましいでしょう。特にen-courageのメンターはあなたの話をきちんと整理してくれ、第三者の立場から、抜けている観点を指摘してくれたり、新しい気付きを与えてくれたりするでしょう。
メンターと出会い、仮説を立て積極的に行動し、メンターと共に思いを整理し、また行動する。このサイクルを回していけるように、行動してみてください。皆さんの就職活動が実りの多い人生の期間になることを祈っています。
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