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どこまでOK!? 「自由な服装でお越しください」の本音とは。

インターンや選考で、「自由な服装でお越しください」という文言を見かけて、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 企業が言う“自由な服装”とはどこまでが許されるのでしょうか? もちろん企業としては“自由な服装で”と言っている以上、学生がどんな服装で来場しようとも、それを否定することはできません。 でも、人事の本音を見抜いておくことは、とても重要なんです。口には出さなくても、来場の瞬間、外見でその人のイメージが確立されてしまうのは言うまでもありませんよね。 今回は、就職活動で30社以上のインターンシップを経験した筆者が“自由な服装”で許される範囲についてお話します。

オフィスカジュアルとは何か?

就活でよく指定されることのあるオフィスカジュアルとは、仕事場であるオフィスで仕事をするに相応しいカジュアルなスタイルの服装のことを言います。

オフィスカジュアルは、私服ではなく、あくまでも仕事場で仕事をすることが前提のスタイルで、全体をコンサバティブにまとめることがポイントです。

就活であることを考えると、オフィスカジュアルであってもよりコンサバティブなコーディネートにまとめるのがおすすめです。ただし、会社の業種、社風、部署などによってオフィスカジュアルのスタイルは異なります。フォーマルほどきっちりしすぎない程度にカジュアルを取り入れるようにしましょう。

就活のための服装ですから、仕事着である以上、あまりにもカジュアルなものを取り入れるべきではない点については注意が必要です。

参考:服装指定の謎

セミナーや面接参加にあたり、概要にスーツまたは私服など、服装の指定がされていることがあります。

そんな時に、どんな風に受け取ればいいのか意図をお伝えします。

・服装に関する記載なし

 ┗スーツ

・私服可

 ┗どちらでも良い。半数以上はスーツを来てくることが多い

・私服でお越しください

 ┗私服。禁止ではないため、それでも一部スーツを来てくる学生は存在する。

・スーツ不可

 ┗私服

・あなたらしい格好でお越しください

 ┗私服。「あなたらしい格好」なのであれば、スーツも可。

 このような記載があった場合、アパレル業界等ではその格好も評価基準に入ることがあります。

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TPOに配慮することが最優先

どんなに規則が緩くても、最低限の常識だと暗黙のうち認識されていることがあります。みなさまは"TPO"という言葉をご存知でしょうか。

インターンシップの中で様々な人事の方とお話しさせて頂きましたが、結局皆さん口を揃えて言うのは、「どんなに自由な服装といってもTPOに配慮できているかどうかは見ている」ということでした。

そもそもTPOとは?

TPOとは、"Time(時間)"・"Place(場所)"・"Occasion(場合)"の3つの要素から成り立つ略語です。

つまり、"TPOに配慮した服装"とは、"その時間・場所・場合(もしくは機会)に対して配慮した、適切な服装"ということです。

例えば、知人のお葬式にハーフパンツで出向く人なんていませんよね。それと同じで、会社開催のインターンシップ等に行くときは、その会社の社員の方の服装に合わせて"適切な"服装で行く必要があるのです。

無難であればいい、という訳でもない

「とりあえずスーツで行けばいいのでは?」と考えている人も多いかと思います。でも、一概にそうとも言い切れません。

筆者は、あるアパレル系の企業のインターンシップに行ったとき、「自由な服装でお越しください」と言われ、どうしていいかわからず、とりあえずリクルートスーツを着用して行ったことがあります。

その時、人事の方に言われたのが、「実際に君が弊社で仕事をするイメージが浮かびにくい」というものでした。偶然にもそのインターンシップは2日間にわたるものだったので、2日目には少しカジュアルな服装で行ったところ、人事の方にも評価していただくことができました。

服装などの"見た目"は、自分のイメージを形成する上で、自分が発する言葉やチームビルディングのスキルよりも、自分のイメージを形成する上で非常に大きな影響力をもっているのだ、ということを実感した貴重な体験です。

結局、どこまでが許されるのか?

まずは、志望度が高い企業に関しては、その会社の社員の方が普段どのような服装で働いているのか調べてみましょう。会社ホームページなどに社員紹介の項目があれば、これは簡単に調べることができます。

とはいえ、数多くインターンシップを受けていれば、すべての企業についてそんな情報を調べている余裕はない、という人も多いでしょう。筆者もそうでした。

そこで筆者は、"自由な服装で"と言われたら、とりあえずスーツではなく、少しカジュアルなジャケットと白シャツ、そして、スラックスに足元は革靴、という少しだけスーツをカジュアルにしたような服装で出向く、ということをしました。

つまりは、"オフィスカジュアル"と呼ばれる服装です。

こうすることで、"自由な服装"でありながら、TPOに配慮しているという意味で、"限りなく理想的な"服装で、常にインターンシップに臨むことができました。

自分のことをアピールしたい気持ちもわかりますが、客観的な視点を必ず持つようにしましょう。そうするだけで、初対面でのイメージもかなり良くなること間違いなしです。

就活のマナーに関しては下記の記事もぜひお読みください。

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