就活が頑張れない時は必ずある。
就活は、人生で初めて成績以外で勝負をしないといけない 就活生のみなさんは、就活より以前にも、大学に入るための入学試験など、熾烈な競争を必死で勝ち抜いてきたと思います。
しかし、受験勉強は上手く乗り切れたけど、就活では上手くいかず、辛くなって途中で投げ出したくなる学生は一定数います。
なぜ受験は頑張れて、就活が頑張れないのでしょうか?
そこには、受験勉強と就活に根本的な違いがいくつかあるためです。その中でも、試験形式の違い、そして、ゴールは人それぞれであるということが挙げられます。
まず、試験形式の違いについて。 中学、高校、大学受験は与えられたテスト範囲の中で高い点数を取ることが求められていました。しかし、就活におけるES選考や、面接はそれ以外の要素が求められます。いわゆる、論理的思考力、コミュニケーション能力、主体性などが挙げられるでしょう。
これらの能力は、日々の生活で培っていくべきものですが、人それぞれ得意不得意があるように、普段はあまり喋らない人も中にはいるでしょう。人とのコミュニケーションが苦手な人は、面接に苦手意識を感じてしまい、就活を頑張れないと感じてしまう可能性が少なからずあります。
面接に対する戸惑い 「適正検査や、エントリーシートは通るけど、面接が突破できない...」という人は多いのではないでしょうか?その理由は、先程挙げた面接において求められる要素に秘密があるかもしれません。
企業を志望する理由をしっかり持って面接に臨んだとしても、話し方や表情が暗かった場合、面接官はその学生を次の選考に進めることを戸惑うでしょう。
また、「高校時代、サッカー部で全国大会に出場した」という輝かしい経歴を面接で話したとしても、「チームの中でどんな立ち位置で、どのようにチームを引っ張っていったのか」を明確でないと、主体性という点で疑問が生まれます。 就活は、人と人のコミュニケーション 以上のことを踏まえると、就活、その中でも面接において重要なことは、面接官に対して、自分が伝えたいことを適切に伝えられるか、ということです。
就活を始めた当初は、面接で思うような結果を出せずにお祈りされてしまうことが多いかもしれませんが、場数をこなしていくことで、面接という形式に慣れていきましょう。
就活でメンタルが折れそうになった時
第一志望の企業にお祈りされた時は心の整理がつかない時もある 多くの就活生は10社以上の企業を受験するでしょう。その中でも、人によっては、第一志望、第二志望というようにとりわけ志望度が高い企業がありますよね?
そういった企業の選考途中で、惜しくもお祈りされてしまった時は、中々気持ちの整理をつけることが難しいかもしれません。 (※お祈りとは、企業からの不採用通知の通称です。基本的には不採用を伝えるメールの末尾に「今後の活躍をお祈りしております」と記載されています)
勿論、その中でもひたむきに前を向いて就活を続けることが理想です。しかし、自分の心が弱っている、頑張れない...と感じた時は、思い切って就活のことを頭から切り離して見てもいいかもしれません。
自分が疲れていることを認めてあげる。 心が擦り切れてしまっていることに気付いた時は、自分の中で内省することが重要です。
周りが就活を続け、選考が進んでいたり、内定を貰っていたら焦ってしまうかもしれません。しかし、一番危険なのは、自分自身の心身が潰れてしまうことです。
ガムシャラに頑張るのではなく、自分のキャパシティを把握し、これ以上頑張ることが難しいと感じたら、一度羽を休めましょう。
自分の中で、リフレッシュする方法を決めておく ここから、心の整理がつかなくなった時のリフレッシュ方法をいくつか紹介していきます。
自分の心身のキャパシティが限界になった時のために、自分なりのリフレッシュ方法を作っておくことをオススメします。これは、就活に限らず、日々の生活の質を維持していく上でも一つの鍵となるはずです。
三つほど具体的な例を挙げたので、今、心がふさぎこんでいる人は試してみてください!
①友人に相談する 就活を続けていると、マイナスな気持ちを心に溜め込んでしまうことが多くあります。その時は、仲がいい友人や先輩、家族に相談してみましょう。勿論、昼休みの時間に話してもいいですし、飲みに誘ってみるのもいいでしょう。
自分の気持ちを他の人に聞いてもらうだけで気持ちが楽になることもありますし、第三者の目線で相談に乗ってもらうことで、新たな発見があるかもしれません。
②カラオケに行く 一人でもいいですし、友人などと一緒にカラオケに行き、ストレスを発散してみるのも一つの手です。大声で歌うことで、気持ちが晴れやかになることもあります。 実は、カラオケで歌うとストレス発散になるということは科学的な裏付けがあるんです。
第一興商と鶴見大学先制医療研究センターの共同研究によれば、歌を歌う前に比べて、歌った後の方が、様々な疾病や老化亢進につながると考えられている尿中8-OHdG(酸化ストレスマーカー)が減少していたという研究があります。
カラオケをする際に気をつけたいことは、全力で楽しむということです!「就活中なのに遊んでしまっていいのだろうか...」などと罪悪感に苛まれるよりも、割り切って楽しんだ方がリフレッシュできますよ!
③ぐっすり眠る 三つ目にオススメするのは、ぐっすり眠るということ。就活をしていると、エントリーシートの期限や、翌日の面接対策など、睡眠時間を削って頑張ってしまうことが多いですよね。
しかし、短い睡眠時間は、ストレスの増大、認知機能の障害など、様々なリスクを伴います。
せっかく書いたエントリーシートの質が下がってしまったり、翌日の面接でうまく話すことが出来ずに終わる可能性が高まってしまうのです。
できるだけ長い睡眠時間を取ることで、頭が冴え渡り、心身ともにリフレッシュすることができるでしょう。
認知再構成法 上記の三つと趣が違いますが、認知再構成法という精神科医が行う治療のアプローチがあります。
これがどういうものなのかというと、慶應義塾大学の大野裕先生曰く、 "極端な認知の歪みを修正して、適応的な行動をとったり、問題に対処したりすることを可能にするもの" です。
就活でよくある問題として、志望企業から不採用通知を受け取ったことで、過剰な自己否定に走ってしまうことがあります。 しかし、これは、"数万ある企業の内の一社から「ウチには合わないよ」と教えてもらっただけ"にすぎません。
自分の身に起きた出来事を紙に描くなどして、言語化して、客観的に分析することで、極端な認知の歪みを正すことができます。
リフレッシュできたら、また頑張ろう 四つほど、リフレッシュする方法を紹介しましたが、ここで重要なのは、「リフレッシュしたら、気持ちを切り替えて再度就活に臨む」ということです。
もちろん、単に就活をすることが気だるいからといって、毎日のように友人と飲みにいったり、カラオケに行くことは避けましょう。
自分の中で基準を設けて、リフレッシュできたらまた就活を再開しましょう。
就活は自分と向き合うもの
どうしても周りと比べてしまう 就活を続けていると、周りの就活状況は気になってしまうかもしれません。有名な企業から内定をもらった友人に対して引け目を感じてしまうこともあるでしょう。 ここに、冒頭で書いた就活と受験の違い(厳密には一緒なのですが)の二つめがあります。つまり、ゴールは人それぞれであるということです。
就活はあくまで、「自分の描いたキャリアを達成するために最適な一社を選ぶ」という作業です。
友達が大企業から内定をもらおうが、起業しようが、プロ野球選手になろうが、あなたと友達は別の人生を歩んでいます。
自分と向き合うことを意識しよう もう一度、「なぜ就活をするのか?」という根本的なことを考えましょう。自分の過去、現在を棚卸しし、理想のキャリアを達成するために、就職という選択を取り、求職活動をすること。それが就活です。 "自分が"どうしたいのか、とことん考えましょう。友人が大企業にいくかどうかは関係ありません。
今、自分がなぜ頑張れないかを深くかんがえてみましょう。それが"将来何をやりたいのかがわからない"なら、自己分析やOB訪問をすることで深掘りしていくことができます。
"面接を受けたことが無く、何を聞かれるかわからなくて不安"なら、すぐに受けることができる企業の面接を受けてみましょう。百聞は一見にしかずという言葉があるように、ネットでいくら検索したところで、自ら体験しないことにはわからないことがあります。
"上手くいったと思った面接がお祈りされた..."なら、自分が上手くいったと思った点と、そうでない点を洗い出して次の面接までに改善することができます。
なぜ自分が今「頑張れない」のかを言語化して、次に取るべき行動を実行していくことができれば、厳しい就活もきっと乗り切れると思います!自分のできる中でのベストを尽くして、実りある就活をしてくださいね!