エントリーシート提出が求められるタイミングとは?
就活において、多くの企業が選考過程の1つとして提出を求めているのが、エントリーシート。
これから就活を本格的に始めていこうとする方は、
「エントリーシートっていつから提出を求められるの?」
「エントリーシートはいつから準備を始めておけば良いの?」
と疑問や不安に思うことも少なくないかもしれません。 まずは、その疑問についてお答えをしていきます。 ↓ ↓ ↓ 企業の面接においてエントリーシートというものは、基本的に選考段階の初めのフェーズで提出を求められます。 多くは、プレエントリー(氏名や大学名などの基本情報のみを入力する)を終えた後、かつWebテストの前や同時に行われることが多いようです。
その理由として挙げられるのは、一人一人時間を取らなければいけない個人面接などと異なり、エントリーシートでは、多くの就活生からの提出書類をまとめて確認できるだけでなく、その他の経歴と合わせて比較的短時間で就活生の総合的な判断を下すことが出来るということです。
したがって、夏休み終了後に始まっていく秋冬インターンの応募や、随時始まっていく本選考の応募に関しても、早い段階においてエントリーシートを提出する必要があるのですね。
しかし、そんなエントリーシートをとにかく一斉に書かなければいけないと言われてしまったら、就活生のみなさんも困ってしまうでしょう。
次の章では、企業ごとのエントリーシート提出のタイミングの違いや書く内容・企業側からの質問の違いについてお話します。
企業ごとのエントリーシートの違い
・商社
商社におけるエントリーシートでは、「人柄」を見られる質問を多く課されます。
例えば、「あなたの夢」に関する項目や、「企業に入ってから成し遂げたいこと」など、ビジョナリーな質問も多くエントリーシートに盛り込まれているようです。
人柄や人間関係の結びつきが大切な商社ならではの特徴と言えるこのエントリーシートへの対策としては、早いうちからエージェントや先輩・OBなどに自身のキャリアについて壁打ちをしてもらい、自身の就活の軸やキャリアプランをしっかりと固めてからエントリーシート提出をすると良いでしょう。
(実例)
・あなたらしさが最も表れている写真(できるだけあなた自身が写っているもの)を2枚添付し、それぞれのエピソードを説明して下さい。(各100字以内)(三菱商事 2019年卒)
・あなたらしさは何ですか。それが表されているエピソードについて教えてください。(200字以内)(丸紅 2018年卒)
・金融業界
金融業界では、経済界への情報感度や情報のアンテナが立っているかどうかが問われるため、時事ニュースや経済界への意見・思いを聞く質問があるようです。
また、銀行、生保や信託など似たような業種が多いため、「なぜ他ではなく、当社なのか?」といった類の質問も多くなされます。
したがって、エントリーシートを提出する前から、ニュースや情報を日常的に取り入れておく習慣をつけると良いかもしれませんね。
(実例)
・最近気になったニュースはなんですか?
・当行を志望した理由を記載してください。 (200文字以内)(三菱UFJ銀行・2020年卒)
・ITベンチャー企業
ITベンチャー企業のエントリーシートでは、主体性や自主自立して自走していく人材が求められるため、学生時代に出した成果などを多く聞かれる傾向にあります。
また、それぞれ特色を持った企業が多いため、独自の課題や質問内容などオリジナル色の強いエントリーシートを面接前に求める企業もあるでしょう。
学生時代に何か語れる経験を持っておくことや、企業ごとの文化や特徴をエントリーシート提出の前に事前調査しておいて、それにあわせたものを書けると良いですね。
(実例) ・情熱を注いだことの詳細と、それに取り組む中で得られたあなたなりの示唆や気づきをもう一つ教えてください。(DeNA・2020年卒) ・あなたにとって働くとは?(400字以内)(エン・ジャパン・2017年卒)
◼️提出のタイミング
また、エントリーシートは業界・企業ごとに提出のタイミングも少し変わってきます。
では、いつからエントリーシートの提出が始まるのか?
秋冬インターン面接の前に課されるエントリーシートは、開催時期の1~2ヶ月前程度を締め切りとして、それまでの提出が求められてくるでしょう。
また順次始まっていく本選考に関しても、冬に内定を出すスケジュールの場合は10月中の提出が求められ、そこからもどんどん多くの企業のエントリーシート提出締め切りが迫ってきます。
業界ごとの違いとしては、インターンを多く行なっている企業(特にITベンチャー企業など)に関しては、早めにエントリーシート提出を求められるところが多い一方で、春選考(4月ごろ)まで採用のイベントが少ないという業界(大手日系企業)では、そこまでエントリーシートの締め切りが迫ってこないという部分が特徴です。
次の章では、そんな業界ごとの提出タイミングの違いを活かした、エントリーシート対策をご紹介します。
エントリーシートに早めに慣れておこう!
エントリーシートは、先ほど少しお伝えしたように
①どの企業でもよく聞かれる質問 ②業界・企業ごとに固有の質問
というような2つの設問から構成されています。
そして特に①に関しては、エントリーシートを書けば書くほど、「より伝わりやすく、面接を突破できるものが早く書けるようになる」ため、早いうちから頑張って経験を積んでおくことが大切となるのです。
文字数や指定されることは少しずつ変わりつつも、同じ経験や自分の思いについて、何度も文字に起こすという作業を繰り返していけばその質とスピードはどんどん良くなるので、就活の早い段階からどんどんエントリーシートを書いておくことが、就活における一つの鍵なのですね。
そして、「エントリーシートを早めから書いておく」ために、先ほど紹介した「エントリーシートのタイミングの違い」を活かすことが出来ます。
例えば、本命となる企業が冬選考を行なっている場合、早めに似ている業種や違う企業の秋冬インターンのためのエントリーシートを書く練習をしておくと、本命企業のエントリーシート作成において、比較的余裕を持って取り組むことができるということです。
多くインターンを行なっているITベンチャー企業や、早いタイミングからの選考をスタートさせる志望企業を上手く活用して、早めにエントリーシートに慣れておけると良いですね。
エントリーシートは第三者に見てもらおう!
また、エントリーシートの質を格段に上げる方法としては、「第三者に見てもらう・添削してもらう」という方法が挙げられます。
就活を相談しているエージェントの方や、就活を終えた先輩、更には友達などでも良いので、一度自分以外の誰かに見てもらうという体験をしておくことは、エントリーシートの質向上のために非常に効果があるのです。
なぜなら「自分で書いた文章」というものを自分で何度読んでも、自分が都合よく解釈してしまうため、その欠点に気づきにくいものですが、第三者が読むと、
「この部分、何を言っているか分からない。」 「論理的におかしい。」
といった文章の欠陥にすぐに気づくことが出来るからです。
・第三者からのフィードバックを反映したエントリーシートを提出する ・1つの企業だけでなく、いくつかの企業にエントリーシートを提出してみる
この2つを、先を見据えて早い段階から行なっていくと、就活が大詰めになったとしても、
・比較的時間をかけずにエントリーシートを作成できる ・分かりやすく、面接官に刺さるエントリーシートが書ける
という点で、きっと有利に就活を進めていけるはずです。
エントリーシートの準備期間まとめ
以上が、エントリーシートに関する情報のご紹介となります。
・就活においていつからエントリーシートの提出が始まるのか ・エントリーシートの内容や提出時期に企業ごとの違いはあるのか ・エントリーシートを準備するための対策 →①早めからエントリーシートに慣れておく →②第三者からのフィードバックを受ける
という内容をしっかり理解していただけたら幸いです。
エントリーシートでつまづくことになると、企業に対してあなたの個性や特徴を見せる「個人面接」や「グループディスカッション」というフェーズに行くことなく、あっけなく就活が終わってしまうことになりますので、しっかりと対策を行い、面接最初の関門を突破できると良いですね。