そもそも面接官が特技について聞く意図は?
面接官が特技について質問する意図は2つあります。
- 「人となり」を知るため
まず履歴書や第一印象からは分かりにくい、就活生の人柄を知るためです。
特技については、自分の好きなことなので、話しているときに人柄が伝わってくるものです。
面接官は特技を聞いておくことで、一緒に働く上で「どんな人か?」を知りたいのです。
人間性や人柄など内面を深掘りして見ている場合があります。
ただし、企業側が特技に関する答えを合否の判断に加えることはまず考えられませんので、あまり神経質になる必要はありません。
2.場を和ませてリラックスさせるため
就活生はだれでも企業の面接では緊張するものです。
そんな就活生の緊張を和らげるために、あえて学生が話しやすそうな話題を振ってくれることがあります。
面接官にしても緊張でガチガチになっている学生とは話しにくいはずです。
面接の最初でリラックスしてほしいという気持ちがあるのです。
緊張をほぐすことで、履歴書では分からないその学生の素の姿を見たいと思っている可能性があります。
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「特技がない」あなたに!得意なことの見つけ方
面接で聞かれる特技について、「特技といえるものがない」と悩んでいる学生も多いでしょう。
しかし、深刻になる必要はありません。
特技とは、「技能が長けている」という意味の言葉ですが、それほど技術にこだわらなくても問題ないです。
日常的に行っていることで、頑張っていること、努力していること、多少できることで良いのです。
もっと気楽なものとして考えて、毎日の生活を振りかえってみましょう。
いくつか、これなら頑張っていると思えるものが浮かびませんでしたか?
企業の担当者には面接中の会話が弾むような変わった特技も印象が良い場合もあります。
例えば、以下も特技といえます。
1.早起きに自信がある 2.掃除や整理整頓が得意 3.人の顔と名前を覚えるのが早い 4.情報収集が得意 5.料理のレパートリーが多い 6.いろいろな節約を実践している
いかがでしたしょうか?あなたにも同じような特技がありませんか?
ただし、特技を話す時には、「どんな努力をしてきたか」、「仕事でどう活かせるか」という質問が企業側からくることが多いので、答えを準備しておきましょう。
例えば、3の「人の顔と名前を覚える」ことでしたら、「営業で活かしたい」と言えるでしょう。
また、掃除や料理、節約など、日々の習慣は生きていく上で必ず役に立つものです。
説明次第では、志望する企業の業務内容に関連させることもできるでしょう。
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面接で特技に対する回答のポイント
得意なことの見つけ方がつかめところで、つぎはどう答えるか?
一見仕事と関係なさそうな特技ですが、適切な答え方はあるのでしょうか?ポイントは3つあります。
特技については面接だけでなく、履歴書に記載する場合もあるので書き方としても参考にしてください。
しっかりとポイントを押さえて、自分の良さを伝えましょう。
分かりやすく説明するには、以下の3つのポイントをおさえて答えましょう。
Point1.「私の特技は〇〇です」※結論から
最も大切なことは結論から述べることです。 結論を最後に話すと、話の着地点が見つからないという状況になります。
最初で結論を述べることで、それに続く説明を整理しやすくなります。結果的に、面接官を話に惹きつけられます。
結論から先に話すことは、特技に限らず、面接での答え方全般で有効な手段です。
Point2.特技をどのようにして身につけたのか?(努力したことなどのエピソード)
ポイントの2つめは、特技をどのように身に付けて、取り組んできたかを伝えます。
例えば、「特技はバレーボールです」だけでなく、何歳から続けているか、ポジションはどこか、ということなども説明すると、長く取り組んで頑張ってきたことを面接官に分かってもらえるでしょう。
Point3.特技を通して得られたことと、今後に活かせることは何か?
最後のポイントは、特技から学んだこと、身に付いたことなどを話します。
バレーボールの例では、「長年練習を重ねてきたので集中力とチームワーク力がつきました」と言えるでしょう。
さらに、大きな試合経験があれば、そのことに触れ「頑張れば結果が出せることを学びました」と言えば、経験から学んだ姿勢をしっかりと面接官に伝えられます。
以上、特技について聞かれた時の回答のポイントについて説明しましたが、特技に関する質問は志望理由などと比べるとそれほど重要な質問ではないので、要領よくまとめて簡潔に話せばよいでしょう。
あなたの人柄が分かるようなことや、思わず面接官が「なるほど!」と反応したくなるような特技を話すと、面接の雰囲気が和むかもしれません。
特技もきちんと伝えると自己PRにつながります。
特技がないという方は、先述した方法で得意なことをぜひ見つけてください。
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特技について聞かれた時の回答例文
上記でお伝えした回答のポイントを踏まえて、例文を作ってみましたので参考にしてください。
例文1 特技が資格の場合
私の強みは目標達成のために計画性をもって行動することです。今年2月に念願であった日商簿記2級の資格を取得しました。
理由としては、簿記の知識があれば、会社のビジネスの仕組みも分かるようになり業務に役立つと思ったためです。
専門学校の講座を受講することが合格の近道と思いましたが、時間も費用もなかったので市販のテキストを使い独学で行いました。
合格までは3ヶ月と期間を決め、大学の授業がない日を中心に勉強時間を確保しました。
モチベーション維持のため試験を受けることをSNSで宣言しました。結果、計画通り3ヶ月で簿記検定2級に合格、現在は1級取得に向け勉強中です。
経理など数字を扱う仕事にて、簿記の知識を最大限まで活用したいです。
また資格を取った時のように、御社でも計画的に取り組む姿勢で仕事を頑張りたいと考えています。
※資格を特技として話す場合のアピールポイントは2つ。
1点目は、資格取得に向けてどんな努力をしたか伝えること。 資格自体が評価されるわけではないので、資格取得に向けてどう頑張ったかを伝えることが大切です。
資格を取るまでに自分の強みが発揮できた経験を具体的に伝えると、説得力が増します。
ポイントの2つ目は、資格をどう入社後に生かすかを伝えること。どのような職種や仕事で、資格を活かせるのか、簡単に言語化して伝えることが重要です。
例文2 特技が料理の場合
私は料理が得意です。日頃から暇な時間に料理のレシピを見ることが好きで、気に入ったレシピがあると、週末に作ってみます。
今では、レシピを見ないで作れるメニューが50位あります。家族にもおいしいと好評です。
料理とは段取りが重要だと思います。材料を切る作業、煮る、焼くといった調理方法もやり方ひとつで効率よく進めることができます。
常に工夫しているせいか、毎回、新たな発見があったり、時短できる方法を見つけたりすることもできました。
料理での手際の良さを御社の仕事でも活かしていきたいと思います。
※まず最初に料理が得意であるという結論から始まり、料理への取り組み方や努力していることなども押さえてあります。
最後に料理の手際の良さを仕事につなげたいという意欲もみられます。
例文3 特技が英会話の場合
「私は英会話が得意です。日常会話は問題なく話せます。
英語力を身につけられたきっかけとなったのは、大学1年の時のアメリカへの3ヶ月間の留学です。英語の成績は中・高と学年でもトップレベルでしたが、英会話は自信がありませんでした。
そのせいか留学した当時は何も聞き取れなくて愕然としました。帰国する頃になって、ようやく相手の言っていることが分かるようになりました。ですから、私が英会話を頑張った期間はむしろ帰国してからです。
大学の外国人の先生に積極的に質問したり、ボランティアで海外観光客のガイドをしたりなど、積極的に英語を話せる場に関わるようにしました。今では自分でも驚くほど英会話力がついたと感じています。
御社でも英語力を活かして海外の仕事に貢献していきたいと考えています。
※英会話を習得しようと留学したものの、現実は厳しいようですね。短期留学では英会話をモノにすることは難しいものですが、その辺りの苦労が切々と伝えられているので面接官も関心を持って聞いてくれるでしょう。
面接で答えるべきではない、NGな特技
面接で特技について話す際に、面接の場にふさわしくない、NGな特技の例があります。
NGな特技1:パチンコ、競馬などのギャンブル
ギャンブルという文化を否定しているわけではありませんが、就活においては、ギャンブルは借金、計画性の欠如などのネガティブなイメージにつながります。マイナス評価となりやすい趣味のため、企業の面接での話題として適切ではありません。
NGな特技2:ゲームやアニメ
家に引きこもりがち、人付き合いが下手というイメージがあるものは、特技としてアピールしない方がよいでしょう。最近は、アニメ映画ブームでもあり、ゲームも社会現象になることもあります。
しかし面接官を務める年配の社会人は、こういった特技を良く思わないことも...。
就活では、これらの印象は必ずしも良いとはいえないです。
とはいえ、ゲームやアニメの制作などの企業であれば、むしろゲームやアニメにかける情熱や知識をアピールした方が良いケースもあります。
NGな特技3:嘘の特技
特技がないからといって、嘘の特技を言うのは絶対にNGです。
面接官に嘘がバレなかったとしても、その後の質問の中でバレる可能性もあります。
嘘であることが面接官に分かってしまうと、信用が一気に崩れてしまうでしょう。
先述しましたように、特技がないと悩んだときは、日常の行動の中から頑張っていることを伝えましょう。
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